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与沢翼がコロナ禍の難しい相場でも資産を爆増させ続けるワケ

ネガティブながらも大局観を見失わない

 与沢氏に取材をした5月の時点では、「今の株式市場には3つの懸念材料がある」と話す。 「一つは日本におけるワクチン接種の遅れです。私は、経済を止めるのではなく早くワクチンを接種し国境を開くことが大事で、ワクチン接種がセンターピンだとかねてより言ってきました。その点、ワクチン接種を片っ端から行い隔離なく入国できるドバイの政策に賛同していて、私自身もいち早くワクチンを打っています。  また、5月に発表された’20年度のGDPは戦後最悪の▲4.6%でした。しかも’21年度1~3月期も年率換算で▲5.1%。景気は去年も直近の足元も悪いという状態になっています。加えて、2か月前になっても五輪が開催するかどうかで不確定な状況。これら日本特有の重みがあり、強くアクセルを踏めないような状態になっています」  日本株市場はしばらく楽観悲観を繰り返しながらも、ワクチン接種が怒涛の追い上げを開始した後、6月半ばも過ぎれば期待できるようになってくるのではないか、と与沢氏は見ている。 「足元が不安定とは言っても株式市場が終わるわけではなく、相場は大局観で見なければいけません。コロナ禍で消費が控えられたことによって増えたとされる38兆円もの貯蓄マネーがこれから経済や資本市場に流れ込むという大局にならえば、資本主義も日本市場も日本企業の業績も拡大していくと見ています。時代の流れや大勢には逆らわず、引き続き投資は続けたほうがいいと考えています」

「ファンダ×きっかけ」の2軸で考える

 では、どんなスタンスで投資に臨むのがいいのか。 「シンプルに『良好なファンダメンタルズ×きっかけ』の2軸で考えることが大切です。いくら株価が動く『きっかけ』があっても、赤字垂れ流しやキャッシュが尽きそうなファンダメンタルズがズタボロの企業では、いつか足元をすくわれてしまいます」  与沢氏は好業績で、株価が上昇するきっかけや材料を持つ企業を徹底的に研究している。 「良い銘柄はたくさんありますがあえて直近の関心で一例を挙げるとすれば、シリーズ累計3800万部を突破する『SHAMAN KING』初のスマホ向けアプリゲームを年内にリリースすると好材料を発表したクルーズです。  クルーズは以前は赤字に陥るときもありましたが、最近は低価格帯ブランドファッション通販サイト『SHOPLIST』が収益の柱となり、今年1~3月期は前年同期比で増収・黒字転換しています。  このように『良好なファンダメンタルズ×きっかけ』という視点で銘柄を探すのです」
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踏み込む力と握る力が大切
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実業家・投資家。“秒速で1億円稼ぐ男”として知られる。現在はタイ、ドバイ、シンガポール、マレーシア、フィリピンなど39の高級マンションを所有し、純資産は80億円に達する。YouTubeのメンバーシップ(有料コミュニティ)では月16本(LIVE配信含む)を配信と、ほぼ毎日文章を投稿。著書に『ブチ抜く力』『告白 秒速で転落した真実』など。現在、次期作の出版を執筆中。 ツイッター:@tsubasa_yozawa YouTube:【公式】与沢翼

ブチ抜く力

4年で純資産70億円。2か月で22kgの減量。あの「秒速の男」が地獄の底から生還。



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