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100円均一を守るセリアが好調なワケ。ダイソー、ワッツ、キャンドゥと比較

 いま、100円ショップ業界が何度目かの好況を迎えています。デフレに強く、“不況の申し子”とも呼ばれるこの業界。なんと、2020年度の市場全体の売上高は過去最高を更新しています。街を歩くと閉店している店舗も目立つ中、100均チェーンはなぜ人気を博しているのでしょうか。  実はいま、大手100均店の”儲けの仕組み”に変化が生まれています。各社の戦略について、上場3社(セリア、キャンドゥ、ワッツ)を事例に紹介しましょう。

100円ショップ、10年で4割も増えていた!

セリア 帝国データバンクによれば、100円ショップの業界売上高は、2020年度は過去最高を更新することがほぼ確実となっています。店舗数も過去10年で4割増え、業界全体が好調です。  背景にあるのは、「おうち時間」の増加で生活雑貨を中心に幅広いアイテム需要が拡大したこと。ほかにもコロナ不況による消費者の節約志向の強まりから100円ショップに人々が足を運ぶようになったのです。  また、最近はおもしろい動きも見られます。100円ショップ市場に異業種参入が相次いでいるのです。たとえばセブンイレブン。売り場の一角にダイソーの商品を並べた店舗を実験的に展開したり、ファミリーマートがプライベートブランド(PB)で食品ラップなどのキッチン用品を100円均一で販売開始しています。  いま、100円ショップは何度目かの変化の時を迎えているのです。

大きな変化の一つ “100円じゃないショップ化”

 業界大手のダイソー、ワッツ、キャンドゥは100円以上の高価格帯商品を展開しています。つまり“100円じゃないショップ化”が進んでいるのです。背景にあるのは「100円にこだわらない」という消費者ニーズの変化や、「いいものだと高くなる」という製造コスト上昇があります。  例えば、ワッツ。こちらのオンラインショップでは、撮影ボックスLED付(税込み440円)、VU-LEDネイルライト(同330円)など、高機能商品が売れています。従来、オンラインショップは送料が商品に比べて高くなり、100円ショップの商品は通販に向かないというのが通説でしたが、ワッツの通販は軌道に乗ってきているようです。  また、キャンドゥでは目覚まし時計(税込み220円)やiPadケース(同330円)、充電式モバイルバッテリー(同550円)といったこれまで見かけなかったグッズが並ぶようになっています。これらはどれも”100円じゃない商品”なのですが、飛ぶように売れているのです。
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「100円均一」をかたくなに守るセリア
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