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家庭でのモラハラ加害者が職場でもパワハラを行う理由

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モラハラ加害者は職場でもパワハラを行いがち。そこに共通する心理とは

パワハラ上司は家庭でもモラハラを行なっている

 こんにちは。DV・モラハラ加害者が、愛と配慮のある関係を作る力を身につけるための学びのコミュニティ「GADHA」を主宰しているえいなかと申します。  僕自身もDV・モラハラ加害者です。そのせいでたくさんの人を傷つけ、仕事や家庭が破綻寸前になり、ようやく自身の加害行為、それを生み出す加害的な思考・価値観を自覚しました。現在は日々自分の言動を改善しながら、妻と関係を再構築させてもらっています。  この連載では、僕自身の経験や当事者会での気づきを共有していきます。職場や家庭でモラハラに苦しんでいる方々、無自覚に加害を行っている方々の参考になれば幸いです。今回は特に家庭でのモラハラ加害者が職場でやってしまうことを取り上げます。  組織開発の仕事を企業向けにしていると「ああ、この人にもし家庭があるなら、まず間違いなく加害をしているな」という人をよくみます。さまざまなバリエーションがありますが、その1つが「自分の有能さを証明したくて仕方がない人」です。

マネジメント能力がない人ほど「俺がいないとダメ」と言いがち

 彼らの典型的なセリフは「結局、最後には僕が尻拭いすることになるんですよ」とか「任せると失敗してしまうので、手取り足取り教えることになるのですが、なかなか育ってくれなくて」といったものです。  これらのセリフはすべて「僕がいないとダメなんです!!! 僕は優秀なので!!!」という意味です。チームでの成果を出すためには自分が必要であることを強調したいがために周りをバカにしたり、あえて細かく教えたりすることで、結果として成長を阻害する人がよく言います。端的に言って「マネージャーとして未成熟だ」と言えます。 「お前に任せると新人が潰れてしまう」「そんなんじゃ昇進させられないぞ」そんなふうに言われても、どうしたらよいかわからず悩んでいる人は少なくありません。  あなたがプレイヤーからマネージャーに上がっても、そこでの評価が低いのは、マネージャー としての仕事がなんなのか、その仕事を達成するために何をしたら良いのかがわかっていないからです。
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「自分のコピー」しか認めないパワハラ加害者
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DV・モラハラなど、人を傷つけておきながら自分は悪くないと考える「悪意のない加害者」の変容を目指すコミュニティ「GADHA」代表。自身もDV・モラハラ加害を行い、妻と離婚の危機を迎えた経験を持つ。加害者としての自覚を持ってカウンセリングを受け、自身もさまざまな関連知識を学習し、妻との気遣いあえる関係を再構築した。現在はそこで得られた知識を加害者変容理論としてまとめ、多くの加害者に届け、被害者が減ることを目指し活動中。大切な人を大切にする方法は学べる、人は変われると信じています。賛同下さる方は、ぜひGADHAの当事者会やプログラムにご参加ください。ツイッター:えいなか

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