仕事

コロナにキャリアを奪われたアラサーOL。人生設計がめちゃくちゃに

渡航を諦めたくない理由

スーツケース

理沙さんがワーホリのために購入していたスーツケース。タグが付いたまま部屋の片隅に置かれている

「旅行ではダメなのか?」という筆者の質問に対し、理沙さんはこう答えてくれた。 「旅行だと触れられるものが薄いんです。向こうで生活すると、旅行じゃ見られないものを体験できる。私、人が育った文化に興味があるんですよ。日本人って似たり寄ったりな気質や価値観じゃないですか。都会と地方ですごく変わることもないし。『日本人は日本人』みたいな。でも他の国は全然違っていて、日本人なら絶対やらないようなことをやる。それが楽しいし面白くて。そういうのって、現地に住んでみないと分からないんですよね」  郷に入っては郷に従いたい。「他国の文化に慣れていく自分が楽しい」と語る理沙さん。今回渡航が叶わずとも、「海外に住めるような、違う文化に入っていけるような方法を考えたい」という。  新調したスーツケースが日の目を見る時はくるのだろうか――。 <取材・文/倉本菜生>
福岡県出身。フリーライター。龍谷大学大学院修了。キャバ嬢・ホステスとして11年勤務。コスプレやポールダンスなど、サブカル・アングラ文化にも精通。X(旧Twitter):@0ElectricSheep0、Instagram:@0ElectricSheep0
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