仕事

月数千万稼ぐ起業家が考える「人が簡単に変われない理由」

ビジョンボードを作ってみよう

水島翔

「フェラーリが欲しい」とただ想像するのではなく、実際に試乗して肌で感じたり、リアルに想像することが大事

 そこで皆さんにやってみてほしいのが「ビジョンボード」です。ビジョンボードとは自分の欲しいものや自分の行きたい場所、叶えたい目標などの写真をコルクボードに貼って可視化するもの。雑誌の切り抜きや、欲しいと思ったネットの画像、大切にしたい言葉など、何を貼ってもかまいません。  いい大人が何を作ってるんだって思うかもしれませんが、目標を手帳や紙に書き出して可視化し、モチベーションを高めてきた経営者や成功者の方はたくさんいらっしゃいます。成功哲学の提唱者の第一人者であるナポレオン・ヒルも世界的大ベストセラー『思考は現実化する』で「ありありと実現した自分をイメージすること」「燃えるような熱意のある願望を持つこと」の重要性を説いています。  私自身も「こうなりたい」「こんなことをしたい」「やってて楽しいな」「ワクワクするな」というものから取り入れ、常に前向きなリアリティのあるセルフイメージを持つようにしました。

リアリティを持って強く想像するほど目標は叶う

「リアリティ」を明確に感じるために、例えば欲しい車があったらすぐにディーラーに行って実際に見て試乗します。運転席に座ったときの乗り心地、ハンドルを握ったときの感触、アクセルを踏み込んだときの排気音、体に伝わってくる振動、これらはどんな感じなのか。もっというとその車でガソリンスタンドに行って、自分で給油している姿まで想像する。そんな感じで、できるだけ具体的に想像してワクワクしていました。  ビジョンボードを作った当時、私は33歳で運送会社の会社員として働いていました。月収50万~60万円ほどで同年代と比べたら悪くないし仕事も楽しくやっていたのですが、家庭もあって欲しいものはあまり買えず、行きたいところにも行けず、結構いろいろと我慢して生きていました。  特に時間的な制約はかなりあって、もっと自由な時間やお金が欲しく行動に移したところ、欲しいと思っていた車も腕時計もクルーザーも買えたし、所ジョージさんの「世田谷ベース」に憧れて造ったガレージも完成した。3年くらいたってみると、ビジョンボードに写っている大半が手に入って、サラリーマン時代に思い描いていた生活が今できてるなって。  ただビジョンボードを作るだけではダメ。毎日眺めて、欲しい車や時計を手に入れている自分、行きたい場所に行っている自分、なりたい自分になっている姿をリアルに想像する。これを毎日繰り返してほしいんです。  常にリアリティを持って前向きなセルフイメージをし、ワクワクする気持ちを持ち続ければ、行動に移すことができるはずです。現状に満足していないのなら、今ここにない未来は自分で作り出すしかないですから。
次のページ
好きなことで生きていくKeyword
1
2
3
おすすめ記事
ハッシュタグ