更新日:2021年12月12日 09:24
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『ウマ娘』をきっかけに競馬を始めた人も。2021年ゲーム界5大ニュース

第3位 『スマブラSP』にソラ参戦

大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL

3年かけて全ファイターが参戦した『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』公式サイト

 10月に『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』の最後のファイターとして『キングダム ハーツ』の主人公・ソラが参戦しました。ディレクターの桜井政博さんが公式配信番組で語ったところによると、ソラの参戦は非常に難しくハードルが高いものだったとか。  それだけに発表後の衝撃は大きく、Twitterでもトレンド入り。海外のファンからも番組を見ながら歓声を上げて喜ぶ動画がYouTubeに多数アップされました。  ディズニーと任天堂、キャラクターコンテンツの二大巨頭がコラボした格好で、その間をつないでいるのが『キングダム ハーツ』のスクウェア・エニックス。『大乱闘』といいながら、各社のキャラが仲良く集っているのが面白いですね。

第2位 ゲーム音楽に彩られた開会式

 1年遅れで開催された東京オリンピック。開会式の演出を巡ってはすったもんだがありましたが、各国選手団入場の際にゲーム音楽が使われ、Twitterは大盛り上がり。『ドラゴンクエスト』の「序曲:ロトのテーマ」、『ファイナルファンタジー』の「勝利のファンファーレ」、『モンスターハンター』の「英雄の証」……と、ゲームファンにはおなじみの曲多数。ゲームが日本を代表する文化として、世界に発信された瞬間でもありました。  9月には『ドラゴンクエスト』の音楽を初代から手がけてきた、すぎやまこういちさんが逝去。2021年は、ゲーム音楽というジャンルの一時代の区切りだった気がします。

第1位 『ウマ娘』大ヒット

ウマ娘 プリティーダービー

個性豊かなウマ娘たちを育成する『ウマ娘 プリティーダービー』公式サイト

 2月に配信が開始された育成シミュレーションアプリ『ウマ娘 プリティーダービー』が大ヒットし、10月末には1100万DLを突破しました。  実在の名馬を美少女化した「ウマ娘」を育成するという内容から、現実の競馬への注目度もアップ。『ウマ娘』をきっかけに競馬を始めたという人も多く、1990年代に一世を風靡した『ダービースタリオン』ブームと似たような現象が起きています。  2021年のゲーム界はメガヒットタイトルが少なく、ダブルミリオンを超えた3月発売の『モンスターハンターライズ』と、11月発売の『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』が目立つくらい。スマホゲームの勢いも減速するなか、ゲーム界を席巻した『ウマ娘』の存在感は大きなものがありました。  この5つのニュース以外にも『スーパー野田ゲーPARTY』のスマッシュヒット、『ドラゴンクエスト12』の発表、新型のNintendo Switch(有機ELモデル)の発売、『龍が如く』の生みの親・名越稔洋さんのセガ退社といったニュースも。こうした出来事が来年以降、どのような動きにつながっていくのか目が離せません。 <文/卯月 鮎>
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も
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