仕事

中年サラリーマン、早期退職で後悔する人/しない人。明暗を分ける3つのポイント

親の介護問題で早期退職はするべきではない

介護 3つ目のポイントは、「介護を理由に早期退職をしない」ことだ。「親の介護」が発生した場合、心理的にどうしても「仕事よりも優先すべきことなのではないか」と退職する人は多い。しかし、白根氏は「子どもは親のために生きているのではありません」と切り捨てた。 「子どもには子どもの長い人生があります。親の犠牲になって『キャリアビジョン』を断念してはなりません。親の介護はカネで解決できないか、あるいは公的サービスが利用できないか……多岐にわたり検討しなければなりません。兄弟姉妹ともよく話し合って誰かに集中してシワ寄せがこないようにしつつ、『キャリアビジョン』実現に対する強い執着心をもって考えてみてほしいですね」  今からでも遅くはない。今後の自分のキャリアをどのようにしていきたいのかを考え、そのためにできる努力をコツコツ続けていくこと。そして介護問題や早期退職勧告などにより安易に流され退職をしないことが自分なりの「成功」につながるのではないだろうか。 【白根敦子氏】 慶應義塾大学環境情報学部卒。外資系下着メーカーに勤務、商品企画を経て退社後、株式会社キャリア・ブレーン取締役に就任。新卒採用コンサルタント。50代以降のキャリア・カウンセリング/コーチングを得意とし、会社員時代の経歴を棚卸し再構築することで起業提案も行う。NPOプロフェッショナル・キャリア・カウンセラー協会理事。著書に『新卒がすぐに辞めない採用方法』(経営書院)、『親子就活マニュアル』(株式会社キャリア・ブレーン)などがある <取材・文/松本果歩>
恋愛・就職・食レポ記事を数多く執筆し、社長インタビューから芸能取材までジャンル問わず興味の赴くままに執筆するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり、店長を務めた経験あり。X(旧Twitter):@KA_HO_MA
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