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“黒い任天堂”と言えばコレ『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』の黒くて怖い思い出

『ゼルダ』シリーズの異色作がNintendo Switchで配信開始

『ムジュラの仮面』の配信開始を告知する任天堂のトピックスページ

 SNSなどでたまに見かける“黒い任天堂”というパワーワード。これは決して任天堂という企業がブラック……というわけでなく、品行方正でファミリー向けが多い任天堂タイトルのなかで、たまにビックリするようなダークな一面を見せるゲームがあるという意味。  その“黒い任天堂”の筆頭タイトルが『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』(NINTENDO64/2000年)です。もともと『ゼルダ』シリーズは影と憂いを帯びていますが、それを凝縮したような内容。一度遊んだら心に残り続ける、シリーズ屈指の異色作となっています。  今回のコラムは、2月25日から「Nintendo Switch Online」の追加パック加入者向けに『ムジュラの仮面』が配信開始されたのを記念して、「ここが怖い! 『ムジュラの仮面』黒い思い出4選」をピックアップ。みなさんはどのシーンが一番怖かったですか?

(1)延々と繰り返される終末が黒い

『ムジュラの仮面』は、巨大な月が落下して滅亡する運命にある世界「タルミナ」での3日間(72時間)を何度も繰り返すループもののアクションアドベンチャー。  月の落下を防ぐためにタルミナを探索するのですが、ゲーム内時間は常に流れ続け、3日間が過ぎると一部の重要アイテムを残し、まっさらな状態で初日からやり直し。  クロックタウンを中心としたタルミナ世界は比較的狭く、閉塞感ある箱庭なのに、そこにタイムリミットも設定され、空間・時間両面からの圧迫は息苦しいほど。ラスト6時間はBGMも変化して、そのパニック感は尋常ではありません。

オリジナルのNINTENDO64版『ムジュラの仮面』公式サイト

(2)住民の裏の顔が黒い

 タルミナの住民たちは、決まったタイムスケジュールに沿ってそれぞれが行動しています。彼らを観察して困りごとを見つけ、それを解決して重要アイテムを入手するというのがゲームの流れ。しかし、クリアに直接関わりのない裏の顔やドロドロした関係まで描かれているのです。  昼は雑貨屋の主人だけど夜は盗品を売買する怪しい店「マニ屋」を営むおっさんはその象徴でしょう。クロックタウン町長の失踪した息子を巡る複雑な人間模様も印象深いところ。終末世界でも職務を遂行しつづける郵便局員のポストマンは狂気と真面目の境界線。決定的な場面を目撃してしまったときは、まさに「あらやだ」と『家政婦は見た!』状態に。  そうした素顔を知って親近感が湧いた住民たちが、「最期の日」になり常軌を逸した行動を取ったり、諦めの言葉を口にしたりする様子はサスペンス的なゾクゾク感があります。

N64版公式サイトの画面紹介ページ。不気味なシーンが並ぶ

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「黒さ」全開!? 仮面が露わにする闇
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