ライフ

ダイソー「生物学が学べる」100円カードゲームはかなりのお値打ち品。ぼっちでも楽しめる

ぼっちでも楽しく遊べる

 このゲームは2人での対戦プレイが基本である。が、僕のようなぼっちのおじさんのために1人プレイもできるようになっているので、それで遊んでみることにした。この場合、対戦する相手はNPC(仮想プレイヤー)になる。
スタート

さあ、ゲーム開始だ

 テーブルの上にカードを配置し、僕のターンから始めた。デッキからカードを5枚引いて手札にし、その中に含まれていた「樹状細胞」で相手のNPCを攻撃する。AP(アタックポイント)は200なので、NPCのライフは2500から2300に削られる。さらに「ワクチン」で樹状細胞のHP(ヒットポイント)を200アップさせてからターンエンド(自分のターンを終了する)にした。  
カウンターボード

ライフとカロリーの値を示すカウンターボード

 NPCのターン。デッキから引いた「緑膿菌」で攻撃を仕掛けてくる。僕はこれをワクチンで強化した樹状細胞で迎撃したのでライフは無傷で済んだ。

ボツリヌス菌に戦況をひっくり返される

キラーT細胞

キラーT細胞

 その後、僕は「キラーT細胞」というAPが500もあるかなり強力なカードを引き、戦況はさらに僕の優勢に傾いていった。が、それもNPCが引いた1枚のカードで簡単にひっくり返されてしまった。「ボツリヌス菌」である。
ボツリヌス菌

ボツリヌス菌

 1gで100万人分の致死量に相当する非常に強力な神経毒を作る食中毒の原因菌であり、APは700、HPは1000もある。さらにこれと戦っただけで戦闘終了時に破壊されるという効果まで付いている。僕の頼みの綱だったキラーT細胞もこれに一撃で葬られてしまった。  僕が戦っている相手は実在しないNPCであり、テーブルの向かいには誰も座っていないはずだった。が、まるでそこで頭にバンダナを巻いた男が不敵な笑みを浮かべているかのようだった。 「ふふッ、どうした。おまえの力はそんなものか」 「舐めた口聞いてるんじゃねえぞ。まだ勝負はこれからだぜ!」  しかし、あんな化け物、いったいどうすれば……。そのとき、サブユニット(デッキのカードとは別の扱いをするカード)の「酵素」が目に付いた。そうか、今こそ酵素の力を解放するときだ。
酵素

酵素

「これが僕の最後の切り札だ。喰らえ、酵素の力! 対戦相手のすべてのセルに3000のダメージ!」 「バ、バカな! ボツリヌス菌が破れるだと。ぐはあッ……」
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2人で遊んだほうが楽しめそう
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バイオレンスものや歴史ものの小説を書いてます。詳しくはTwitterのアカウント@kobayashiteijiで。趣味でYouTuberもやってます。YouTubeチャンネル「ていじの世界散歩」。100均グッズ研究家。

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