松井稼頭央も体験した速読脳トレ。「時間がゆっくり流れている」ゾーンに近い感覚
近年、速読を用いた脳トレがアスリートの中で注目が高まっている。その第一人者で、速読脳トレコンサルタント・呉真由美氏の著書『スポーツ速読 完全マスターBOOK』が昨年、リニューアルされて発売された。昨年の12月、「速読脳トレ×スポーツ」をテーマに、埼玉西武ライオンズのヘッドコーチ・松井稼頭央氏をゲストに招き、呉氏とのオンラインイベントが開催された。
今回の対談イベントに先駆け、呉氏の指導のもと速読脳トレを体験したという松井氏。そのときには約20分間のトレーニングで、読書スピードが3倍以上にアップしたという。
「正直初めての感覚で、不思議な気持ちになりました。今までは一点しか集中してなかったのが、集中しながらでも周りが意識できるようになれた。現役の頃に知っていればって本当に思いました」(松井氏)
実際に速読脳トレを行うことで、本が早く読めるようになるだけでなく、「脳の回転が早まることで、周囲やボールの動きがゆっくり感じられて判断能力が高まるんです」と解説する呉氏。
昨シーズンは埼玉西武ライオンズの二軍監督として活躍した松井氏は、「視野を広く全体を見ようとして視線をキョロキョロしてましたけど、なかなか難しかった」と語る。ただ、呉氏が「先日の速読脳トレによって本当の意味での“視野が広がる”という体験ができましたよね?」と尋ねると、「意識が全然違いますね。1分間で9000文字が流れる動画が遅く感じたのはびっくり。最初は早いなと思って眺めてるんですけど、パって掴んだタイミングから流れが遅くなるんです。本当にこれは体感してほしいです!」と、松井氏も即効性に驚いていた。
本書には速読脳トレの方法がわかりやすく書かれており、呉氏も「最初は追えないぐらいのスピードでも、次第に処理しようと脳が追いつこうとしてくれます。自分が頑張るんじゃなくて、脳を変えることを意識して欲しいです」と、アドバイス。
その後は、アスリートが話す極限の集中状態、いわゆる“ゾーン”の話題に。松井氏は、「速読脳トレしたあとの『時間がゆっくり流れている』という感覚は、ゾーンに近いような気がします」という。
「あれがゾーンだったのかなという体験だと、ある試合のサヨナラがかかった局面。肘当てをつけていたら、打席に入ったときに紐が取れたんです。いつもだったら直すのに、『もういいや』と思ってそのひじ当てを外したんです。そこから周囲の音が静まったように感じて、球場と自分とファンの皆さんとが1つになれたような感覚で打てたことがありますね」(松井氏)
と、現役時代の貴重な“ゾーン”体験のエピソードも飛び出した。今までは偶然の産物だと思っていたが、「速読脳トレを続けていくことで、普段から良い状態を作ることがコントロールできるようになります」と呉氏が話すと、視聴者からは驚きの反応があがっていた。
速読脳トレの効果をトップアスリートが体感!効果は?
速読脳トレは“ゾーン”を引き寄せる
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