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サッカー日本代表・柴崎岳が実践する「速読脳トレ」とは?

柴崎岳選手

雑誌協会代表撮影

W杯日本代表・柴崎岳が実践している“速読脳トレ”って何?

 興奮いまだ冷めやらぬサッカーワールドカップ日本戦で、世界中から注目されたのが柴崎岳選手だ。  柴崎選手は鹿島アントラーズから2017年にスペインに移籍。2部リーグ、テネリフェの半年を経て1部リーグのヘタフェへ。2017年9月のバルセロナ戦では圧巻の左足ボレーで先制を決めるなど大一番で輝きを放ってきた。そして初W杯となる今大会での活躍は皆さんご存知の通りだ。  その柴崎選手だが、2015年から「速読脳トレ」なるものを取り入れているという。  サッカーに速読? 脳トレ? いったいどういうことなのか。セッションを行っている速読コンサルタントの呉真由美さんに話を聞いた。 「今回のサッカーワールドカップでの柴崎選手の大活躍、とても嬉しく思っています。広い視野と素早く的確な判断は、本来彼の持っていた正確なパスをより引き立たせてくれていますね」  と言う呉さんだが、サッカーの専門家ではない。それどころか、「スポーツ全般に詳しくない」と言うのに、フェンシングでロンドン五輪銀メダルの三宅諒選手、鹿島アントラーズの西大伍選手、中村充孝選手、サンフレッチェ広島の丹羽大輝選手など、多くのプロアスリートが呉さんのセッションを受けているのだ。ますます謎は深まるばかり。 「よく誤解されるのですが、速読で視野が広がるわけではありません。私は速読コンサルタントで、教材も本を使いますし、実際に本が速く読めるようになりますが、行っていることは脳の活性化なんです。  選手からも、初めてお会いすると『僕らの競技に詳しいですか?』と聞かれることが多いのですが、私がお手伝いするのは脳のいい使い方ですから、その競技に詳しい必要はないんです」  脳が活性化するから、スポーツがうまくなる。分かったような分からないような理屈だ。

速読で脳が活性化するとスポーツがうまくなる

「皆さんは、本屋さんにいるとき、並んだ本のなかから好きな作家の新刊が目に飛び込んでくることはありませんか? パーティで歓談中に、後ろの人たちの会話から知っている人の名前だけパッと聞こえることはありませんか? また私たちは写真を一瞬見ただけで、『晴れた日にお父さんとお母さんが子どもと一緒に海遊びを楽しんでいる』という状況の判断がつきます。  脳は、目や耳から入ってくるいろんな情報を取捨選択し、瞬時に振り分けしているのです。簡単に言うと、脳によりたくさんの情報を取り入れ、情報の取捨選択、判断を速くしていくことで、脳の回転数を上げるのが、脳の活性化です。脳のパフォーマンスを上げるというイメージですね。そのための手法として、速読のトレーニングを活用しているんです。  特別な技術を身につけるわけではなく、今ある技術を最大限に活かす脳にするということ。脳が活性化していると、例えばスポーツなら、より広い視野で周囲を見られる、瞬時に判断できる、判断から行動までの時間が短くなる。それでサッカーならサッカーのパフォーマンスもあがる、ということです。」
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速読脳トレで脳のストッパーをはずす
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※年間200日は飛行機に乗っているというほど多忙な呉さんだが、東京と大阪で体験セミナー実施予定なので、試してみたい人はコチラのブログ参照。

 家で手軽に速読脳トレを試したい人はコチラの本を活用してみては。

スポーツ速読完全マスターBOOK』(扶桑社)

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