エナジードリンクの大容量化が止まらない。“瞬発力”からシフトするニーズって
年々、市場を拡大させているエナジードリンク。コンビニやスーパー、ドラッグストアなどには多種多様な商品が並ぶようになった。激しいスポーツや肉体労働といった体を酷使するようなシーン以外にも、仕事や趣味などに打ち込む際にエナジードリンクを飲む機会も増えている。
日本のエナジードリンク市場を牽引しているのが、「レッドブル」と「モンスターエナジー」である。レッドブルは国内におけるエナジードリンクの先駆者として、独自のブランド力を築いてきた。一方、モンスターエナジーは味のバリエーションを豊富にラインナップし、消費者の裾野を広げてきた。
「飲む者を無敵のゾーンへと導く」を掲げるZONeは、新しい時代を創るデジタルネイティブ世代を応援するエナジードリンクとして2020年5月に発売された。
これまでのエナジードリンクといえば、筋骨隆々としたフィジカルなイメージが一般的であった。一方、ZONeは脳内を活性化し、新しい才能や能力を解き放つというコンセプト。
他のエナジードリンクとは異なったアプローチで生まれた商品になっているそうだ。
また、500mlという大容量で展開しているのも理由があるという。
勉強や仕事、遊び、趣味などの好きなこと、やりたいこと、やらねばならないことに徹底的に向き合い、長く深く覚醒・没入しながら飲んでもらいたい——。
こうした思いから、飲みごたえのある大容量設計にしているのだ。
主要なターゲット層である若者に対し、ZONeの魅力をどう伝えるべきか考えたうえで、「ECや大学生協といった販路での“β版”展開からまずは始めた」と担当者は言う。
「ZONeを正式に発売する前に、ネットや大学生協でテスト販売を行い、『今までにない新しいエナジードリンクが出る』ということを伝えました。デジタルネイティブ時代のエナドリとして従来型のマスプロモーションに依存しすぎることなくユーザーとの関係を構築したいと考えたんです」
加えて、ITサービスのプロダクト開発になぞらえ、定期的に商品のバージョンアップを図っていく仕組みを取り入れたのもZONeの特徴のひとつに挙げられる。
いわば両者は、エナジードリンクの二大巨頭と言えるブランドであるが、 2020年に市場へ登場した「ZONe」は新興ブランドとして注目を集めている。今回は、エナジードリンクの変遷や将来性について、ZONe担当者に話を聞いた。
500mlという大容量にこだわったわけ
「次世代型エナドリ」ネットや大学生協でテスト販売を行った
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
記事一覧へ
記事一覧へ
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ