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BIGBOSSは理想の上司なのか。ザ・ノンフィクションにみる「厳しい指導」の必要性

『ザ・ノンフィクション』から考える 厳しい指導の必要性

パワハライメージ

写真はイメージ

 3月20日、3月27日の『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)では、「新・上京物語2022 ~旅立ちの時~」と題し、老舗洋食店・レストラン大宮に就職した3人の若者の奮闘が映された。  SNS上では、3人の若者の先輩にあたる七久保さんの厳しい指導が論点になり、「七久保先輩きついよね」「七久保先輩を叩くのは少し違う」といった様々な意見が飛び交った。確かに七久保さんの指導は厳しくも見えたが、それでも厳しく言わなければいけない時もある。  ハラスメントに対する意識が高まる現代社会において、どのように部下を指導すれば良いのか、『部下ができたら身につけたい 人を伸ばす技術』(‎コスミック出版)著者の平田裕之氏に話を聞いた。

教える側にも問題アリ

平田裕之氏お写真

『部下ができたら身につけたい 人を伸ばす技術』(‎ コスミック出版 )の著者の平田裕之氏

 まず、厳しい指導が難しくなった現状について、平田氏は「良くない傾向だと思います」とキッパリ。 「“部下の成長”と“自分の保身”を天秤にかけて、『パワハラと言われるくらいなら、部下の成長など自分の知ったことではない』と考える人も多く、指導される側の成長機会が奪われています。人は組織力の源泉ですが、成長できなければ組織の役には立てません」  厳しい指導が難しくなると組織力低下は免れない。とは言え、「指導する側が“指導=厳しいもの”という昭和スタイルの方法しか持っていないことも問題です」と、すぐにハラスメントを訴える若者ばかりを責めるわけでもない。指導する側は「最近の若者は~」と嘆くのではなく、できることはまだまだあるのではないか。
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フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。Twitter:@mochizukiyuuki

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