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サンド富澤「助演でもAクラス」の扱い。コント師にはやはり名優が多いのか

富澤たけし、刑事役を好演

マイファミリー

公式ホームページより

 サンドウィッチマンの富澤たけし(48)が、TBSの連続ドラマ『マイファミリー』(日曜午後9時)で好演している。『マイファミリー』での富澤の役柄は神奈川県警捜査1課長の吉乃栄太郎。主人公のゲーム会社社長・鳴沢温人(二宮和也)を苦しめる誘拐犯を追う捜査陣の現場トップだ。また捜査1課長はノンキャリア組のエースであることを意味する。  重い役である。それは放送終了間際に出る出演者のクレジットでも分かる。8人一緒に名前が表示される出演者もいる中、富澤の名前は「1枚(1人)」。表示される順番も良い。「中アタマ(クレジットの中盤の最初)」。助演陣の中でAクラスの扱いであることを示す。温人と公私で付き合いのあるネット会社社長・阿久津晃役の松本幸四郎(49)も「1枚」で、表示順は「中ドメ(クレジット中盤の最後)」。富澤と松本はほぼ同格の扱いということになるのだ。  富澤はその扱いに恥じない演技を見せている。部下の葛城圭史役の実力派俳優・玉木宏(42)との掛け合いが毎回あるが、見劣りしていない。登場場面もセリフもそう多くないものの、一言ずつが重厚だ。セリフで語られなくても吉乃が叩き上げの苦労人であることが伝わってくる。この男の存在によって、捜査チームがまとまっているのが分かる。上っ面で演じられる役柄ではないので、プロの俳優でもこなすのは難しいだろう。

過去の出演作にみる演技力

 コント師には東京03の角田晃広(48)、飯塚悟志(48)ら俳優としても評判高い人が目立つが、富澤は以前からうまいのである。連続ドラマへの初出演はやはりTBSの『空飛ぶ広報室』(2013年)だったが、この時点で既に堂に入った演技を見せていた。この作品は航空幕僚監部を舞台にした物語だった。富澤の役柄は松島基地(宮城県東松島市)の渉外室長・山本。新垣結衣(33)が演じた主人公のテレビディレクター・稲葉リカに対し、東日本大震災時の災害派遣を熱っぽく説明した。 「泥を被った地元の家々を前にして手を拱いている訳にはいきませんでした」(山本)  真に迫った演技だった。復興支援に力を尽くした自衛隊員たちの使命感がヒシヒシと伝わってきた。ただし、富澤が地元の宮城県を猛烈に愛しているのは知られている通りなので、このときは演技力の判定が難しかった。どこまでが演技なのか分からなかったからだ。 「うまい」という評価が完全に定まったのは同じくTBSの『ごめんね青春!』(2014年)。仏教系男子高とカトリック系女子校が合併する物語で、富澤は体育教師の富永に扮した。富永は飾り気のない好漢。富澤の素のイメージに近かった。  この作品で俳優としての富澤のキャラが固まった。富永と同じ「無骨な好人物」である。TBS『大恋愛〜僕を忘れる君と』(2018年)で演じた木村明男もそうだった。  アルツハイマー病を患う主人公・北澤尚(戸田恵梨香)と恋人で小説家の間宮真司(ムロツヨシ)の物語で、木村は間宮がバイトをしていた引越会社の先輩。ちょっとガサツだが、真司のことを親身になって考えてくれる温かい男だった。『マイファミリー』での吉乃のキャラにも通じる。
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丹波哲郎と同タイプの俳優
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