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ヤマト運輸セールスドライバーの行動がSNSで話題「地域社会により愛される存在になるために」

「夏のボーナスに反映してあげて」というネットの意見も

ヤマト運輸

写真は、ヤマト運輸提供

 セールスドライバーの行動に対し、ネットの反応では「夏のボーナスに反映してあげて」といった意見もある。  ヤマト運輸には、「社員行動指針を体現した模範的な社員に対する表彰制度がある」(広報担当者)というが、ひとつ言えるのは評価やインセンティブ目的で今回の行動は起きていない。そう筆者の目には映った。  あくまで自発的に、車いす利用者が困っているのを見て、人助けの行動に出ているように思える。  誰に言われずとも、凡事徹底。人としてできる気配りや配慮、思いやりといった基本的なことが大事であることは明白だ。

「地域社会により愛される存在となるために」

 昨今、ダイバーシティ&インクルージョンやサステナブルなどを掲げる企業は非常に多くなっている。だが、なかには耳触りのいい言葉を並べただけで実態が伴わず、理想と乖離してしまっている企業も少なくない。  ヤマトグループは「全員経営」を掲げ、社員一人ひとりが会社の代表という意識をもち、お客様やパートナーと接し、自ら考えて行動をしているという。  また、常に社員の「働きやすさ」と「働きがい」の両方を追求しながら、職場環境の整備を行っているそうだ。  実際に、人助けをしたセールスドライバーへの賞賛やSNSでの反響について、ヤマト運輸の広報担当者がこう話す。 「当社は公共の道路を使用させていただき、お客様へ宅配物を届ける業務を日々行っております。その際、地域の皆さまの安全や安心を確保することは、重要な責務であると考えていて、今後も地域社会により愛される存在となるために、尽力してまいります」
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1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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