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夏競馬の醍醐味「2歳新馬戦」で勝つための3つの方法

 

その2 2歳新馬戦に強い厩舎で勝つ!

2歳新馬戦

昨年2歳新馬戦が行われた阪神競馬場
写真/橋本健

 まだ心身ともに幼い2歳の若駒をしっかり仕上げて勝たせるためには、高い厩舎力が求められます。また、夏の2歳新馬を狙うという厩舎の明確なビジョンも、好成績を残すためには重要でしょう。  そこで2019年~2021年の3年間、6、7、8月の2歳新馬戦における調教師別成績を出してみました。最少レース機会20回以上での、複勝率上位は次の通りです(敬称略)。 1位 安田隆行(複勝率71.9% 複勝回収率105%) 2位 友道康夫(複勝率70.0% 複勝回収率115%) 3位 木村哲也(複勝率66.7% 複勝回収率115%) 4位 鹿戸雄一(複勝率58.3% 複勝回収率140%) 5位 須貝尚介(複勝率54.8% 複勝回収率103%)  この5厩舎は、複勝率が高く、複勝回収率も100%を超えているため、夏の2歳新馬で見かけたら無条件で押さえておいてよいレベルです。ただし、単勝回収率は3位の木村哲也調教師以外は100%を下回っており、3連複の軸として扱うのがオススメ。  

その3 「夏の2歳単勝」で勝つ!

 最後は変化球、JRAのキャンペーンを利用して勝つ方法です。 「夏の2歳単勝」とは、6月4日から9月4日までの間、「2歳戦」全場・全レース(新馬・未勝利・オープン)の「単勝」を対象に、通常の払戻金に売上げの5%相当額を上乗せして払戻しするキャンペーンのこと。ただでさえ単勝は払い戻し率が80%と高いのに、さらに5%上乗せされるわけですから、これを利用しない手はありません。  普段は馬連や3連複などをベースにされている方も、2歳戦に限っては、単勝を併用してみるのをオススメします。  ただ、いくら5%上乗せされているからといって、闇雲に1番人気馬を狙っていては、プラス回収は望めません。むしろ、1番人気が勝ちきれない条件での、2番人気以下の逆転狙いがよいでしょう。  オススメは「関西馬が関東圏(福島・新潟)に遠征して、1番人気になっている新馬戦」です。強い関西馬が遠征してきて1番人気に推されていると、つい無条件で信用したくなりますが、実は過去3年の夏の2歳新馬戦において、該当馬の勝率は20.5%、単勝回収率は51%しかありません。  この条件で2番人気以下の単勝をしっかり仕留めて、5%上乗せのメリットを存分に享受しましょう。  新馬戦は、情報が少ないため敬遠する人も多いのですが、特殊な条件だけに、コツを押さえておけば、勝ちやすいレースともいえます。  この夏、未来のダービー馬との出会いに期待しつつ、今回紹介した3つの方法を駆使して、馬券の上でも新馬戦を満喫しましょう! 文/松山崇
馬券攻略誌『競馬王』の元編集長。現在はフリーの編集者・ライターとして「競馬を一生楽しむ」ためのコンテンツ作りに勤しんでいる。
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