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新人騎手をデビュー週に買い続けると回収率はどうなる?過去3年の成績を検証

今週末より6名の新人ジョッキーがデビュー!

競馬

昨年デビューの角田大河騎手は、初騎乗から連勝と鮮烈なデビューを飾った。 
写真/橋本健

 先週の競馬をもって、5名の調教師が引退。また、福永祐一騎手も調教師転身のため、サウジアラビアで行われたリヤドダートスプリントを最後に、ステッキを置きました。  しかし、別れがあれば、出会いもあります。  今週から美浦所属の石田拓郎騎手、小林勝太騎手、小林美駒騎手、佐藤翔馬騎手、栗東所属の河原田菜々騎手、田口貫太騎手と6名の新人ジョッキーがデビューします。新人騎手の華々しいデビューといえば、思い出されるのが武幸四郎元調教師。マイラーズCをオースミタイクーンで差し切り、デビューウィークに重賞勝ちという離れ業を演じてみせました。  また、先述の福永祐一騎手は、初騎乗から2連勝を決め、その年に53勝を挙げてJRA賞(最多勝利新人騎手)を受賞しています。  新人騎手ですから、当然、技術は未熟で経験も足りません。とはいえ、斤量の恩恵はありますし、デビューウィークなら厩舎からのバックアップもあるはず。デビューウィークの新人狙いは、馬券的にもアリなのではないか? そう思い立ち、直近3年の新人騎手の1週目について調べてみました。

2022年デビュー組 角田大河騎手がデビュー2連勝!

※着別度数順(左から1着数、2着数、3着数、4着以下数) 今村聖奈 61-61-51-542 角田大河 41-47-43-595 佐々木大輔 13-15-16-309 小牧加矢太 11-11-11-64 西塚洸二 10-4-9-221 鷲頭虎太 8-10-9-221 水沼元輝 4-1-6-127 大久保友雅 3-4-3-192 川端海翼 2-1-5-131 土田真翔 0-2-0-97 ※2023年2月26日時点での成績  2022年は10名の新人騎手がデビュー。筆頭格の今村聖奈騎手は、先週までに通算61勝を挙げ、続く角田大河騎手も41勝と活躍しています。また、障害専門でデビューした異色の新人・小牧加矢太も先週段階で11勝、複勝率34.0%という素晴らしい数字を残しており、今後が非常に楽しみな世代です。  彼らのデビューウィーク(22年3月5日、6日)の成績はというと2-2-5-37。角田大河騎手がデビュー2連勝、騎乗機会4連続での馬券絡みと大活躍をみせましたが、今村聖奈騎手は10レースに騎乗して3着が1回のみという苦しい船出となりました。新人騎手ベタ買い作戦だと、単勝回収率53%、複勝回収率59%と厳しい数字に。
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2021年デビュー組 2名の女性騎手は苦しいスタートに
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馬券攻略誌『競馬王』の元編集長。現在はフリーの編集者・ライターとして「競馬を一生楽しむ」ためのコンテンツ作りに勤しんでいる。
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