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1円で買った空き地を250万円で売却!?「空き家ゼロ円投資術」

家を“有料”で引き取るパターンも

タダ同然どころか、お金を払ってでも、家を引き取ってもらいたいというニーズもある。 「取引してわかったのが、前所有者は不動産を手放して喜ぶケースが多いのです。持っていてもストレスになるし、固定資産税という負担もかかっているので、『タダでもいいからもらってほしい』『もうお金を払ってラクになりたい』という人も少なくありません」(カネコさん) この空き家ゼロ円投資は決して一般的ではないが、かといって特別な人にしかできない難しい手法でもない。あくまで交渉ベースで、無理やりごねて、安くしているのではなくて、前所有者の要望に応えて、譲り受けているということだ。 「そもそも安価すぎる不動産は、不動産会社さんにとっては手間がかかるのに、収益が少ない仕事です。契約書を作ったり、調査をしたり。業務の内容は変わらないのに、売値がゼロ円だったら利益はありませんよね」(椙田さん) ゆえに不動産会社としてはそういう案件が来たとしても、仲介したいと思わない。その結果、世の中にゼロ円やマイナス物件はたくさんあるのに、表に出てきていないと推測される。
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120万円をもらって引き取った、兵庫県たつの市の空き家

空き家だらけの世の中、使い道のない不動産を持て余している人は意外と多く、交渉しだいでゼロ円やマイナスで不動産をもらうことも可能なのだ。
空き家06

カネコ氏(左) 椙田氏(右)

椙田拓也(すぎた たくや)氏 1974年、兵庫県生まれ。北九州市立大学卒。2009年からサラリーマン大家として不動産投資を開始。6年後には年間5000万円の家賃収入をつくり、サラリーマンを早期退職。その後は専業大家を数年していたが、あまりにも暇すぎて起業。宅建業、建設業、二級建築士などの免許を取り、リノべ会社を経営する実業家でもある カネコツトム氏 1977年、埼玉県生まれ。法政大学卒。2015年からアパート経営を始めたが、空室が埋まらず赤字に転落。入居付けに苦しんだ結果、不動産仲介に頼らず大家自らが入居付けする「セルフ集客法」を開発。これまで120室以上を不動産仲介に頼らず自力で埋めている。また借金なし、自己資金も不要の「戸建てゼロ円ゲット投資法」を開発し、空き家で稼ぐ社会貢献度の高いビジネスを展開 <取材・文/山本ゆりえ>
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