博報堂時代の経験を漫画に。コピーライターは“ポエムを書く仕事”ではない
とある漫画が今、Twitter上で仕事を頑張る社会人から圧倒的な共感を集め、話題になっている。その作品の名前は「ゾワワの神様」。
思わず“ゾワワ”としてしまう、想像を絶する“とてつもない表現”の映像、物語を作るべく、広告代理店に入社した新人コピーライターの「ぼく」。先輩からの𠮟責や指導など広告業界のきつい洗礼を受け、自分の理想と現実のギャップに苦しみつつ、コピーライターという仕事の面白さを少しずつ実感し、一人前の仕事人として成長していく……というのが、本作の大まかなあらすじだ。
@ueharakeita)にインタビュー。コピーライティングの面白さや、仕事を頑張る人に向けた想いなどを伺った。
「ゾワワの神様」はいつ頃から構想していた作品なのだろうか。
「本作は、就活生向けの広告系情報サイト『マスナビ』で連載し、Twitterにも投稿している作品です。2021年末頃に、マスナビのWebサイト担当者から持ち掛けられた連載依頼がきっかけでした。
僕は元コピーライターで、かねてからコピーライティングという仕事を知ってもらえる作品を描きたいと思っていました。そこで、この連載依頼を機に秘めた想いを実現しようと決意しました」(うえはらさん、以下同)
作品を描くにあたってコピーライター時代の経験がどのように活きたのか。うえはら先生はこう話す。
「これまでのエピソードの4~6割ぐらいは、コピーライター時代の実体験をベースに制作していました。見聞きしたこと、直接先輩から言われたことも作品に散りばめていますね」
そんな前職からなぜ漫画家を目指すようになったのか。
「コピーライターとして働くうちに、幼少期の夢であった『絵を描く仕事』に就きたいという思いが強くなり、職場のデザイナーやイラストレーターの方の勧めもあって、27歳のときに美大に編入しました。そこで、自分のやりたいことをやる人がたくさんいたことに触発されて、心の中で一番やりたかった『漫画家』を目指したんです」
コピーライティングの奥深さ、言葉が持つ表現の可能性を感じることができると評判の本作。これまでに投稿した漫画は5桁のいいねを獲得することもあり、ジワジワとその知名度を上げつつある。
今回は、そんな同作の作者であり、元博報堂のコピーライターでもあるという、うえはらけいた先生(「ゾワワの神様」を投稿しようと思ったきっかけ
博報堂コピーライター時代の経験
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