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高齢ドライバーに禁物なのは“慣れと過信”。新形態の「認知機能検査」で見られていること

75歳以上の高齢ドライバーは免許更新で必須

高齢ドライバー・車 近年、高齢ドライバーによる交通事故が社会で大きな関心を集めている。今年から1947~1949年生まれの団塊世代が次々と75歳を迎えており、高齢者自身だけでなく高齢の現役ドライバーを親に持つ団塊ジュニア世代の中にも不安を覚えている方も多いだろう。  高齢ドライバーの事故抑止のため、2017年より75歳以上の運転免許更新時に「認知機能検査」が必須となった。そして、それから5年後の今年5月より、認知機能検査の内容が改訂され、さらに「運転技能検査」が新設された。  ここでは75歳以上の運転免許更新時に必ず受検しなければならない認知機能検査の基本と、運転技能検査について解説。また、高齢ドライバーが安全なカーライフを過ごすために必要なポイントを紹介する。

新形態になった「認知機能検査」とは?

(『運転免許認知機能検査模擬テスト2023年版』誌面より)

 そもそも「認知機能検査」とは、75歳以上の免許更新の対象者全員が受検するテスト形式の検査のこと。記憶力・判断力を簡易的に判断するために行っているもので、医学的な診断をくだすものではない。ただ、この検査で「認知症のおそれあり」と判断されると、医師の診断を受けねばならず、診断の結果「認知症」と認定されると免許の取り消しなどの対象となる。  今回の法改正により、その「認知機能検査」の内容が簡素化されることに。問題数が減ったことで検査時間も短縮され、受検者だけでなく行政の負担軽減にも繋がり、よりスムーズに免許更新ができるようになった。  また、判定区分も変更されている。それまでは3分類あった判定が「認知症のおそれあり」「認知症のおそれなし」の2分類になり、より簡素化されてわかりやすくなった。今後、検査にタブレットを導入する検査場も増えていき、更なる検査時間短縮が期待されている。
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過去に違反歴があると受検が必須に「運転技能検査」
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運転免許認知機能検査模擬テスト2023年版

75歳以上の高齢ドライバーの不安を解消


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高齢者の無事故で快適なカーライフに必携

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