更新日:2022年10月25日 15:50
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尼崎のスナックに出没した迷惑客。「お金を持っていない」挙句の珍行動にママがア然

 カウンター越しにお酒とママとの会話を楽しむ大人の社交場、スナック。地域によってもそれぞれの特色がある。では、筆者(カワノアユミ)が暮らす兵庫県尼崎はどうだろう。 【前回記事】⇒地方出張や旅行先で「スナック」が便利な3つの理由と“意外と知らない”楽しみ方  関西の人間なら誰もが知る下町エリア。ダウンタウンの出身地としても有名だが、ここ数年、何かしらの事件で報道されて話題になる度に「もはや全国区……?」と感じるようになった。 「気さくでよいお客さんが多いけれど、たまにとんでもない迷惑客もいます……」  こう話すのは尼崎でスナックを経営して8年になる聡子ママ(仮名・40代)。尼崎のスナックに出没した迷惑客の珍遊エピソードとは?

散々飲んでおきながら「金を持っていない」

スナック

※写真はイメージです。以下同

「いろいろな迷惑客がいて、たとえば女の子に下ネタばかり話して煙たがられる人、酔っ払って他のお客さんに喧嘩を売る人、店の看板を壊す人……。でも、これくらいはかわいいものです(笑)」  泥酔した客の行動として、これらは想像の範疇かもしれない。ママの店は尼崎のスナックでは珍しく一見客を受け入れているが、オープンして間もない頃、呆気にとられた出来事があったという。 「その日は暇で他にお客さんはおらず、ようやく来てくれたと思ってホッとしました。初めて見かけるお客さんでしたが、仕事をたずねると書家と言っていました」  その客は2時間ほど飲み、かなり酔っ払っていたという。その後、「そろそろ帰る」と会計の段階になると、なんと「金を持っていない」と言ってのけたのだ

意味不明な理屈で会計を踏み倒そうとする

 お金がないならば、どうやって支払うつもりだったのか。 「その男性客は『俺は書家や! 俺の書は売れるからそれで勘弁してくれや!』と言って、紙にペンで何やら文字を書き始めたんです。それもぜんぜん上手くもない、ただの汚い字ですよ? 思わず『アンタ、相田みつをかいな‼』とツッコんでしまいましたよ(笑)」  ちなみに会計は5000円。しかし、それでは「帰りのタクシー代がなくなる」などとのたまう。仕方なく1000円を割引してあげたのだとか。    このように会計を踏み倒そうとする客は「割といる」とママは言う。だが、さらに厄介な客に当たったこともあるそうで……。
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「タバコを買いに行く」客は…
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東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano

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