更新日:2023年02月16日 17:14
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歌舞伎町卍會総長と関係を築いた人々が語る、トー横を守るハウルの功罪

ハウルのカリスマ性に惹かれた少年

ハウル

Kさん(仮名・17歳)
’22年3月に少年院を出て、トー横に流れ着いた少年。ハウル氏に誘われ、歌舞伎町卍會に加入。思い出の品はハウル氏からもらった般若の指輪だという

 実際にハウル氏との関わりが強かった未成年たちはいま何を思うのか?いわゆる“キッズ”としてトー横に入り浸っていたKさん(仮名・17歳)も、ハウル氏のカリスマ性に惹かれた1人。出会いのエピソードをこう語る。 「僕が少年院を出たばかりで身寄りもないときにトー横を訪れたら、ハウルさんが『見たことない子だね。ご飯食べる?』と近寄ってきて。自分の境遇を話したら『お勤めご苦労さん!』とシルバーの指輪もくれました。それはいまでも大事にとっています」
ハウル

Kさんがハウルからもらったシルバーの指輪。亡くなった今も大事に保管されている

交際していた女性に聞いた「普段の生活」

ハウル

Mさん(仮名・21歳)
ボランティア活動を陰ながら支えてきたハウル氏の彼女。ふたりでの思い出に関しては「毎日が楽しかったので順位づけができない」と語っている

 ハウル氏と交際し、彼の活動を支えてきたMさん(仮名・21歳)は、2人の生活をこう明かす。 「同棲中はよく炊き出しに出す料理の味見を頼まれたり、トー横キッズの相談に乗ったりと、一緒に活動していました。小川さんは家でも卍會の話題が多かったから、生きがいだったはず。彼は激しい痛みを伴う群発頭痛という持病があり、逮捕直前は寝込む日も多かったですが、保険証がなくて病院には行けなかった。保険証がないということは、これまでそれなりに悪いことをしてきたのかもしれません。ただ体調が優れない状況でもトー横には必ず出掛けていました」
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母子家庭で育ったハウル。浮いていた小学生時代
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