カーライフ

新型Z、プロサングエ…いいクルマが多すぎた2022年。カーマニアが選んだ1台は?

カーマニア大賞の栄冠はどのクルマに?

ロシアによるウクライナ侵攻、資源高、円安、物価上昇……。コロナ禍だけでも大変なのに、2022年もいろんなことがありました。サッカーW杯は覚えているけど北京冬季五輪の結果は忘れてしまった人もいるでしょう。日本は金メダルを3個獲得しました。そんな2022年の新車を総括しつつ、カーマニアに刺さったクルマを選んでみました!
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渡辺敏史×清水草一

永福ランプ(清水草一)=文 Text by Shimizu Souichi

清水草一×渡辺敏史「2022年、自動車業界ゆく年くる年」

清水:2022年の自動車業界の流行語大賞は、ズバリ「納車待ち」かな。 渡辺:買いたくても買えないクルマがこんなにたくさん出たなんて、史上初でしたね。
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日産・フェアレディZ

清水:新型フェアレディZの素晴らしさには涙が出たけど、発売前に売り切れて買えないんじゃどうにもならない。 渡辺:半導体不足もありますけど、スポーツカーは売れないっていう長年のトラウマで、生産台数を絞りすぎたんでしょうかね。

カーマニアの秘孔を突かれた

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マツダ・ロードスター 990S

清水:その点、ロードスター990Sは素晴らしい! あれだけの大傑作でありながら、納車待ちがたったの5か月! 渡辺:僕も本気で買おうかと思いました。990Sこそ、軽量・軽快というロードスターの美点を徹底的に煮詰めた、究極のグレードでしょう。 清水:決して速くはないんだけど、カーマニアの秘孔を突かれたよ。「運転とはなんぞや?」という原点に立ち返らせてくれた! 渡辺:崇高ですよね。 清水:軽さを優先するために、ナビも付けられないんだから。フェラーリやポルシェの新車に、何百万円もオプションを付けてる富裕層に、990Sの爪の垢を煎じて飲ませてやりたいよ! 渡辺:990Sこそ、2022年のカーマニア大賞ですね。
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庶民大賞に選ばれたのは…
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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