黒木華が語る「経験値が上がってわかった、物事の考え方」
映画・ドラマ・舞台に幅広く活躍し、常に安定感と信頼感あふれる芝居を見せてくれる黒木華。4月28日(金)から全国公開される阪本順治監督による最新主演映画『せかいのおきく』では、住み慣れない長屋で懸命に生きる武家育ちの娘・おきくを演じている。
――今回、演じられた役は途中から声を失ってしまいますが、言葉を発することができない芝居についての感想を聞かせてください。
おきくにとっては枷なんですけど、演じる側としては、しゃべれない分、表情や細かい仕草がちゃんとできているか、より集中して演じることができました。同じように、相手のことをより見るようになったし、相手の言葉をより聞くようになりました。後はどうやって気持ちを伝えればいいか、身振り手振りで。
――近年には珍しく、本作はモノクロ作品です。見る側の想像力をかき立てる演出が印象的でした。
どこか温かみがあることはもちろんですが、モノクロにして色がない分、想像力が広がるし、ところどころに色がつくのがすごく良い効果になっていて、その瞬間にハッとするといいますか。完成品を見て、阪本監督はこういう画を考えて映画を作っていたんだなって改めて思いました。
――ところで、黒木さん的には、もし長屋暮らしをしないといけないとしたら……。
イヤです(即答)。やっぱり自分のプライベートを大事にしたいので。意外に現代っ子で、すみません(笑)。
しゃべれない分、より集中して演じることができました
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