更新日:2024年08月02日 12:48
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ごみ収集業者なのに「女性の求人応募者が絶えない」納得の理由

“何かあった”時は同僚がサポートしてくれる体制

株式会社タイヨー取引先の不動産会社が管理物件を紹介しており、普通のアパートやマンションに気軽に住むことができる。さらに初期費用はすべて会社持ちで、家賃補助も月に2万円が支給される大盤振る舞いだ。 「我が社の理念は『かっこいい社員、かっこいい仕事、かっこいい企業』と定めています。社員がかっこいい立ち振る舞いや行動をすることにより、かっこいい仕事ができるようになり、おのずとかっこいい企業になるといった意味が込められているんです。会社の発展の基盤となるのは社員1人ひとりですから、ポテンシャルを最大限発揮してもらうためにも福利厚生の充実を実施しています」 社員間での子育て世代へのサポートや配慮なども行き届いている。主に独身の男性や子育ての終わった女性などが業務をカバーし、急遽の休みや早退にも対応してくれる。 「保育園で風邪が流行ってしまうと必然的に子育て中の従業員も休まざるえなくなります。そこで頼りになるのが、子育てがひと段落した先輩パパ、先輩ママ、独身従業員たち。これからは彼らに対してのフォローもしっかり行っていきたいです。成果が認められやすい制度などを整備して、『フォローしてくれたことに対するお礼』を形にしたいなと思います」

月に30人以上の応募者が

取り組みが功を奏して、タイヨーはシングルマザーを含む子育て世代に大人気の企業になり、現在では月に30人以上もの就職希望者を面接することもあるらしい。かく言う田中さん自身もタイヨーの福利厚生に魅力を感じた1人。 「実は、私は元旦那と離婚をするためにタイヨーに入社しました。保育園や寮があったことが子育て中の私にとって魅力的で。やはり、育児も仕事も両立するには周囲のサポートが不可欠なので、子育て世代を応援してくれる制度や雰囲気があったことが、タイヨーを選んだ一番の理由ですかね」 福利厚生に加え、見逃せないのが、「全員幹部候補」の理念だ。積極的に動けば動くほど昇進したり、給与を上げることができる。また、基本的に人事評価は1度上がれば下がるなどのことはなく、頑張り次第で幹部や役職など、会社の重要ポストを狙うことができるそうだ。
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キャリアと子育ての両立が可能
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ライター・インタビュアー。1993年生まれ。大学卒業後に大手印刷会社、出版社勤務を経てフリーライターに。ビジネス系の取材記事とルポをメインに執筆。
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