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ごみ収集業者なのに「女性の求人応募者が絶えない」納得の理由

家庭や飲食店から出たゴミを集めて街中を周る「ゴミ収集業者」。ゴミを集める仕事の性質やイメージから、働き手が集まりにくい業界だ。求人に苦戦する企業が多数を占めるなか、ゴミ収集の仕事に女性の応募者が殺到する、異色の企業が広島県にある。ゴミの収集・回収リサイクルを手がける株式会社タイヨー(以下、タイヨー)だ。 同社は、ゴミ収集業へのマイナスイメージを払拭し、どの世代でも働きやすくなるようなさまざまな取り組みを行っている。そのひとつがシングルマザーをはじめとした子育て世代の支援。会社に保育園を設けて子育てをしながら働きやすいような仕組みを作るなど、従業員への福利厚生が充実しているのが大きな特徴だ。 今回は自身もシングルマザーで子育てをしながら働く、タイヨー広報部の田中陽希さんにインタビュー。タイヨーが従業員の働きやすさやイメージ向上に取り組む理由について話を聞いた。
株式会社タイヨー

田中陽希さん

従業員の4割以上が子育て世代の女性

タイヨーは創業以来70年以上に渡り、広島市を中心にゴミの収集/処理リサイクルを行ってきた老舗のゴミ収集会社。 家庭ゴミをはじめとしたさまざまな種類のゴミの回収・運搬・処理を行っている。 広島県内に50社以上の同業他社があるなかで、タイヨーが異彩を放つ特徴として女性従業員の多さが挙げられる。ゴミ収集の仕事といえば一般的に男性が就労しているイメージがあるが、社員91人のうち女性が4割以上で、そのほとんどが子育て世代だという。

会社の敷地内に保育園を完備

「私も子供を育てながら働いていますがとても働きやすいです。無料の保育園やキッズスペース、そして寮などが完備されていますからね。さまざまな福利厚生を受けられるのが最大の利点です」 子供に寄り添いながら仕事ができるのも魅力のひとつ。会社の敷地内に保育園があるため、子供が体調不良になった時にすぐに駆け付けられるのだ。
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“何かあった”時は同僚がサポートしてくれる体制
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