恋愛・結婚

「焦げたお肉を食べさせてやる」バーベキューの些細な復讐心のせいで“アラサー女性の恋”が台無しに

強制参加の職場バーベキューに行くことに

バーベキュー そんな状況のなか、ほぼ強制参加の職場バーベキューが開催された。仮病での欠席も考えたが、せめて弄ばれた仕返しに焦げた肉をTさんのお皿にたっぷりと入れ、アルコールやジュースをミックスした激マズなドリンクを飲ませてやろうという復讐心から参加を決意。 「バーベキュー会場へ行くと取引先の人もチラホラいました。私は知らない人も多かったのですが、みんな気さくに話してくれ、いい感じ。しかも、同じタイミングでビールの入った同じプラカップを手に取ろうとしたことがキッカケで、意気投合した人もいました」  それが、取り引き先で初対面だったKさん(29歳)。最初は復讐心から参加した陽花里さんも、少し気持ちがやわらいだとか。そして、Kさんといい雰囲気に。けれど、やはり同じバーベキュー会場でウロつくTさんとM子さんの姿が視界に入っては神経を逆なでる

復讐で焦げた肉を取り分けていたら…

「そのため、決して復讐を忘れることはありませんでした。Kさんがほかの人たちと談笑し、Tが1人の隙を見計らい、復讐をジワジワと実行。親切な同僚のフリをして肉を焼き、ほかの人にはいい感じで焼けている肉を、Tの紙皿には焦げた肉を雑に投げ入れました」  Tは時折、陽花里さんを見つめながら焦げたお肉を食べ、激マズドリンクを飲み続けたとか。いい感じで復讐していたそのとき、「あれ?そのお肉、だいぶん焦げてるけど大丈夫ですか?」と、いつの間に近くにいたのか、Kさんが声をかけてきたのだ。 「一瞬、ビクっとなりました。さらに、どこで様子を見ていたのかM子がニヤニヤしながら近づいてきて、Kさんに『陽花里さん、Tに浮気された腹いせに復讐してるらしいです。さっきから、焦げたお肉だけを選んで入れてるみたいで同情しますよね~』と言ったのです」
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いい感じだった雰囲気が台無しに
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ワクワクを求めて全国徘徊中。幽霊と宇宙人の存在に怯えながらも、都市伝説には興味津々。さまざまな分野を取材したいと考え、常にネタを探し続けるフリーライター。Twitter:@natukawanatumi5
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