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焼肉屋が教える「バーベキューの肉がより美味しくなる」4つのコツ

 夏休みに家族や仲間たちとバーベキューの計画を立てている人は多いだろう。せっかくならば、みんなでワイワイと美味しい肉を楽しみたいところだが、大変なのは下準備……。
バーバキュー

※写真はイメージです。以下同

「わざわざ高価な肉を買ったり、ものすごい手間をかけたりしなくても大丈夫です。“ちょっとしたコツ”でより肉が美味しくなったり、さらにバーベキューが盛り上がったりしますよ」  そう話すのは、東京都・大井町の「銭場精肉店」店長の北村拓郎氏。肉のプロである焼肉屋の視点から、「バーベキューの肉がより美味しくなるコツ」を教えてくれた。

①肉を焼くのは「蓋付きのグリル」が◎

蓋付きのグリル「バーベキューの食材を買い出しに行こう!」と考えた場合、多くの人は1枚ずつスライスされたものを選ぶはずだ。 「取り分けやすいし食べやすいのですが、バーベキューでスライスされた肉を選ぶのは日本くらい。海外では“塊肉”がバーベキューの基本です。見た目のインパクトもあるので、出てきた際に盛り上がりますよね?」(北村店長、以下同)  しかし塊肉を選ぶと調理のハードルは上がる。中までしっかりと火を通す自信がないのだが……。 「蓋付きのグリルを使えば中までちゃんと火が通ります。日本では1枚ずつスライスされた肉を焼くのが主流なので、バーベキューコンロは蓋がついてないものが多いと思いますが、塊肉を焼く場合は蓋付きのグリルを使うのがベストです。  ただ、ふだんからキャンプに行くような人をのぞいて、蓋付きのグリルは持っていないかもしれません。その場合は、代用としてオードブル用のアルミトレーを被せてもOKですよ」  加えてプロは使い捨てのアルミ容器などに水を入れ、これをコンロ上に置いて蓋を閉めるという。こうすることで肉の水分が奪われにくく、美味しく仕上がるのだそう。

②炭は「備長炭」か「オガ炭」を選ぶ

 続いて大事なのは「炭」。 「炭もたくさんあるのでどれを選べば良いか分からない方も多いと思います。僕がおすすめするのは備長炭かオガ炭ですね。どちらも余計な香りがせず、肉の味を邪魔しないのが特徴です。備長炭は比較的高価で火が着けづらいという難点はありますが、火の持ちは良いです。一方でオガ炭は価格もお求めやすく火力も安定しているので、初心者はオガ炭を選ぶのが間違いないでしょう」  炭の火がちょいちょい消えてしまってはバーベキューを楽しめないし、盛り上がりも半減してしまう。火のクオリティは炭の種類で大きく変わる。  バーベキュー用の炭はホームセンターなどで買えるので、備長炭かオガ炭を選ぶようにしよう。
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炭の置き方にもコツがある
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インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。X(旧Twitter):@KA_HO_MA

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