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焼肉屋が教える「キャンプやバーベキューで“美味しくなる”」5つの簡単テクニック

 夏に盛り上がるイベントといえば「バーベキュー」。どうせなら肉をより美味しく食べたいところだが、肉に精通している“プロ”はプライベートのバーベキューではどのようにしているのだろうか……?
海辺でBBQをする男女

※写真はイメージです。以下同

 東京都・大井町の「銭場精肉店」店長の北村拓郎氏が実際に行っているという、バーベキューで使える簡単テクニックを5つ教えてもらった。

①肉はパイナップルやリンゴを“すりおろした”タレに漬け込んでおく

キャンプ あらかじめ肉にタレを漬け込んだ状態で持っていく人も少なくないはずだ。タレには“すりおろした”果物や野菜を入れておくことでさらに美味しくなるのだそう。 「コーラに肉を漬けておく方法が知られていますが、それだと味が入り込みすぎてしまうことがあります。焼肉のタレにすりおろしたリンゴやパイナップル、玉ねぎを一緒に入れて漬けておくと、ほどよく味が染みて美味しくなります。これらの食材には酵素が含まれているので、肉を柔らかくしてくれるんです」(北村店長、以下同)  特に“パイナップル”は酵素の力が強いので北村店長もよく使用するのだそう。 「そして、タレに漬け込んだ肉を冷凍しておけば、保冷剤代わりになって他の食材を冷やしてくれます。バーベキューの時はできるだけ荷物を減らしたいでしょうから一石二鳥です」  できれば家から漬け込んだ状態で持っていくのがベストだが、時間がない場合は焼く直前に短時間漬け込むのでも良いのだとか。

②肉を漬けていたタレの意外な再利用方法

 肉をタレに漬け込んでおくと、柔らかく美味しくなることは分かったが、気になるのは漬け込んだタレの“その後”。肉のドリップ(ピンク色の液体)がタレに流れ出ているため、その漬けダレを焼いた肉にかけて食べるのは抵抗があるはずだ。とはいえ、そのまま捨てるのはもったいない気もするが……。 「もし蓋付きのバーベキューコンロであれば、漬けダレを使った面白いテクニックがあります。肉を置いた状態で漬けダレを何滴か炭にかけてすぐに蓋をすると、タレがコンロ内に広がって“燻製スモーク”になります。10秒~20秒ぐらい蓋をした状態で蒸せば、タレと肉の風味がついてワンランクアップした肉が楽しめますよ!」  ポイントは「数滴」。あまりかけすぎると炭の温度が落ちてしまうので、あくまで香りづけ程度が良いそうだ。
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“美味しくなる”簡単なコツ
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インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。X(旧Twitter):@KA_HO_MA

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