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「1か月で口座から1500万円が…」60代資産家女性が告発する“スマートウォッチ投資トラブル”の実態

編集部からX社に問い合わせると

スマートウォッチ

スマートウォッチの側面

「X社には有名女優の母親が幹部にいて、それを広告塔に利用したり、泣き落としや色恋をしたりして、1人あたりの被害額は数十万から1000万円規模になります。これまでにかなりの数の出資金の返金相談がきました。警察にも相談していますが、100億円くらいの被害額になると思っています。それなのにX社は出資者に配当を1円も払っていませんし、返金にも応じていません。一刻も早くこんなビジネスはやめさせる必要があると思います」  事実関係を確かめるべく、編集部はX社の公式サイトより、スマートウォッチを装着した腕からとれた健康データを医療機関に販売し、その売り上げをトークンで分配する事業を行ったことの有無や、さらにそのトークンを「値上がりがある予定」とうたい、同等の価値のあるスマートウォッチを大量購入させたのは事実の有無などについて問い合わせを行った。しかし、期日までに回答を得ることはできなかった。 「X社は暗号資産を扱うのに必要な金融庁の暗号通貨交換業のライセンスをもっていません。さらには連鎖販売取引(マルチ)に必要な概要書面もないまま、営業活動を行っています」と、吉田さんは語る。事件の全容はいまだ明らかになっておらず、X社には誠実な対応が求められる――。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
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