仕事

「上司の“自分で考えろ”はタイパが悪すぎる」今ドキの新入社員がすぐに辞めるワケ

「サボる社員がでてくる」という上司の珍回答に不信感

考える上司 そこで遠野さんは上司にたずねることにしたという。 「私は『なぜイチから調べ直すんですか? 過去のデータを共有して積み上げていけば、今後はより精度の高いデータができるじゃないですか?』と聞いてみたのですが、上司の回答は、まさに“タイパの悪い”内容でした。それは『サボる社員がでてくるから』というもので、なぜ社員がサボる前提で話をしているのか理解ができません。  これでは非効率なループから抜け出せず、目に見える成果も上がりません。過去の膨大なデータを活用すれば大幅な時間短縮にもつながります。それをしない会社は、まさに“タイパが悪い”という言葉にぴったりだと思います」

会社を管理すべき役員まで外回りをしている

「その他にも、本来は全体を管理して部下を育てる側の人間であるはずの会社の役員が、新卒と同じように外回りをしているんです。自分の足で取った件数だけ利益につながるという労働集約的なビジネスモデルでは、将来の希望にもなりません」  自分が中高年を迎えても外回りを続けるという未来に正直ワクワクする若手社員は少ないと話す。遠野さんは、「これだから新入社員がすぐに辞めていく」とため息をついた。 <取材・文/chimi86>
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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