早期リタイアした人々が直面した“現実”。バイトでしのぐド底辺FIRE、暇でうつ気味になり“卒業”した人も
まとまった資産を築くのに収入や年齢は関係ない! 支出の見直しに、転職や副業による収入UP、攻めの投資で誰でも貧者のループから抜け出せるのだ。実際に人生を逆転させた人たちのケースから資産運用術を探った。
FIREはわずかな資産でも可能だ。それを体現するのが、’20年に総資産400万円でFIREしたゆうすけ氏。
「実家の離れをセルフリフォームしたので家賃はタダだし、食事も自炊で月1万円以内。日がな一日ゲームや読書、筋トレをして過ごしているので特に問題ありません」
月の生活費は驚異の2万円。自ら「底辺FIRE」と称すが、ゆうすけ氏の資産は3年で700万円に増えたという。
「メインは高配当の米国株ETFで、150万円ほど保有し、昨年は65万円の配当を得ました。ほかにも米国株を中心に運用していますが、資産の14%を占める仮想通貨は絶賛含み損です……」
FIREには、25年分の生活費を貯め年4%の運用益で回す「4%ルール」を実践する人が多いが、ゆうすけ氏は「足りない分はアルバイトや副業で補塡する」スタイル。
「ウーバーイーツで5万円。ブログとYouTubeの広告収入は微々たるものですが、企業案件が来れば一撃10万円程度になります。まずはやりたいことをやって、それを収入源にすればいいんです」
底辺FIREならば、そんなわずかな収入でも十分、楽しく暮らせるという。
「FIRE当初は苦労したけど、今はバイクで四国を野宿旅したり、海外旅行したり、気ままな暮らし。SNSでは『FIREなめんな』と叩かれるけど、もともと働かずに好きなことだけして生きたいと思っていたので、僕はこの選択に後悔はありません!」
「底辺FIREで成功した前例をつくりたい」と意気込むゆうすけ氏。ミニマムな生活が苦でなければ、“お試し”でマネしてみるのもアリ!
●底辺FIREゆうすけ氏……’20年、27歳の時に資産400万円で勤めていた自動車メーカーを辞めFIRE。たまにUber配達員をしながら、ブログやYouTubeで発信中
総資産400万円でFIRE
足りない分はアルバイトや副業で補塡する
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