お金

早期リタイアした人々が直面した“現実”。バイトでしのぐド底辺FIRE、暇でうつ気味になり“卒業”した人も

FIRE卒業者の本音

まだ間に合う[人生逆転のマネー運用術]

あんぱん氏

 底辺FIREを謳歌しているゆうすけ氏の一方で、早々にFIREを卒業した人も。 「FIRE生活でゲームのレベル上げは進んでも、自分の価値はまったく上がっていないと感じた」  そう話すのは、’21年にFIREするも、わずか2年で“卒業”したというあんぱん氏だ。 「18歳で夜勤や長時間労働も多い工場に就職。激務の割に年収は350万円でした。社宅なので家賃は激安でしたが、ご飯は社食と見切り品のお弁当。ここから解放されたい一心で投資を始めました」

FIREするも3か月で飽きて鬱気味に…

 あんぱん氏はインデックス投信を中心に運用。30万円ほど現金を残して、ほとんどの資金を投信につぎ込んできたという。それが’20年のコロナ相場を経て、5000万円になり、FIREした。 「最初はゲームや旅行など好きなことができて幸せでしたが、3か月で飽きて鬱気味に……。それで、自身の成長のためにもう一度だけ、興味のある分野で働こうと決心したんです。今の仕事は趣味のようなもの。失敗しても、FIRE生活に戻るだけなので気楽です」  FIREの仕方は千差万別。再び会社員に戻ってもいいという気構えも必要なのかもしれない。 ●あんぱん氏……’20年に資産5000万円を達成。FIREするも3か月で飽きて鬱気味になり、わずか2年で“卒業”した 取材・文/週刊SPA!編集部 図版/ミューズグラフィック
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