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ラブホ従業員の間で“一番緊張感が高まる”忘れ物とは…「最悪の場合は警察を呼ぶことも」

最近では女子会の場所として選ばれたり、単身者が利用したりと、ラブホテルは“カップルが愛し合うだけの場所”ではなくなっています。都市部にはおしゃれな物件も多くなり、一昔前の淫靡で怪しい雰囲気のラブホテルは徐々に姿を消しつつあります。 とはいえ、これまでのような用途の客も多く、いまだに怪しげな雰囲気であることは変わっていません。今回話を聞いたのは、昨年までラブホ清掃員のバイトをしていた、都内のIT企業に務める村上正信さん(仮名・23歳)です。
ラブホ

画像はイメージです ©J_News_photo

数え切れないくらい“事後の部屋”を掃除した

僕が働いていたのは池袋にあるラブホで、客の大半は派遣型などの風俗利用でした。それ以外にも、マッチングアプリで会った不倫カップルや援助交際風の男女など、とにかく怪しい客ばかり。そういった人間関係も面白く、清掃員のバイト募集を見て飛び込んだんです」 村上さんが働いていたラブホは、昔ながらの猥褻な雰囲気を漂わせる施設。地元ではそれなりに有名で、ロビーで部屋が空くのを待つ人たちが平日でもたくさんいたそうです。 「休憩客が多かったので、とにかく忙しかったです。週末はカップルも多くなるので休む時間がなく部屋を清掃しているような状態。2年間働きましたが、本当に数え切れないくらい“事後の部屋”を掃除しました(笑)。ただ、バイト代も良かったし、週末はオーナーからお手当も出たのでかなり稼がせてもらいましたよ」

大人のおもちゃが落ちているのは日常茶飯事

時給が良かったと話す村上さんですが、仕事はかなりの重労働で厳しいものだったそうです。なかでも、迷惑客の残留物には頭を悩ませたとか。 「風俗客が多かったのもあって、かなり無茶苦茶に部屋を利用する人が多かった。使用した大人のおもちゃが落ちているのは日常茶飯事で、なんならもっとひどいケースも。SM系のお店を利用したのか、蝋燭が点々と床についていることがあったり、お風呂やトイレではなくベッドの上に汚物がしてあることも……。あまりにひどい場合は、オーナーを呼んで客を防犯カメラで割り出して出禁にしたり、お店にクレームを入れることもありました。ただ、待っているお客さんもいるので、そのままにできずファブリーズを大量にかけてとにかく換気して汚物の処理を行うことになります。後に入るお客さんからクレーム対象にもなるので、かなり神経を使うことになりました」
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1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている

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