こまめに洗濯しているのに…なぜか“清潔感がない人”が改善すべきポイント
“清潔感”といえば、着こなしやコーディネートに目が行きがち。これらは確かに清潔感に欠かせないポイントですが、メンテナンスを見落としていては全て台無しに。というのもウォッシャブルの服が増えた結果、「取り敢えず、洗っておけばOK」と考えてしまう方もいらっしゃるからです。
「洗う=清潔」と捉える方も多いのですが、実は「余計なシワ」や「不快なニオイ」という問題は、クローゼットの中でも起こりうるもの。このような生活感を取り除くことで、はじめて清潔感は生まれるのです。
そこで今回は、「ニオイとシワを防止するメンテナンス法」について、『男の服選びがわかる本』(池田書店)の著者がポイントを解説します。
ジャケットをクリーニングに出す方は多いですが、クローゼットに保管するとき、ハンガーの厚みまで意識される方は少ないのでは? 「ジャケットは肩で着る」という言葉は知られていますが、肩に変なクセが付いてしまっては、パリッとした印象を損なう恐れがあるのです。
そしてクリーニング店のハンガーは、一時的に預かることを目的にしたもの。そのためクローゼットで長期保管するには、向いていません。厚みが足りないジャケットハンガーでは、肩に変なクセがついてしまう可能性もあるため、大事な勝負ジャケットだけでも、ハンガーを見直してみましょう。
ちなみにジャケットハンガーの厚みといえば、3センチ以上のものが多いのですが、男性は4センチ程度のものがおすすめ。私は、厚さ5センチのコート用ハンガーを使っています。厚みがあるほど、着用時に近い状態を再現できるからです。
空気が乾燥する季節とはいえ、オフィスや通勤電車の暖房が効いている時期、ジャケットの裏地は、たっぷり汗を吸っているものです。だからこそ着用後のジャケットは、すぐにクローゼットに入れず、しばらく風通しの良い場所にかけておいてください。
このときはプラスチック製ハンガーではなく、木製ハンガーにしましょう。木製ハンガーはスーツ裏地の湿気を取り除いてくれるので、ニオイのもとになるカビ予防に役立ちます。雨に濡れた場合も同様です。タオルで水滴を拭ったとしても、繊維の奥に湿気が溜まります。そのままクローゼットに入れてしまえば、雑菌を繁殖させてしまうリスクもあるでしょう。
プラスチック素材のハンガーを使っている場合、たくさん汗をかいた日には、ジャケットとハンガーの間に乾いたタオルを挟んでみてください。湿った裏地を乾かす効果があります。雨で塗れた場合も同様です。
またクローゼット内でハンガーにスーツやジャケットをかけるとき、ぎゅうぎゅうに詰め込まないように気を付けましょう。汗臭やカビが他のスーツや服に移る可能性もあるためです。服と服が触れない程度の距離を確保することを心がけてみるのが大事。ハンガーをかける部分の間隔が10~15センチ程度あれば十分です。
「クローゼット用ハンガー」を用意したい
クローゼット内は「詰め込みすぎ」に注意
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“あなたのお抱えスタイリスト”として、その違和感を言葉で可視化する。著書『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)など5冊。MENSA会員。公式サイト「エレカジ」では、80件を超えるコーディネート事例を公開。
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