【ネット閲覧不可】中国共産党の生埋めリスト200
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このリストが、余氏が公安取調官から聞いたとされる「反体制運動家200人の情報」と符合するものなのか真偽のほどは不明だが、「生埋め」という言葉が早くも今年のネット流行語大賞にノミネートされるほど注目を集めている。その影には、「当局ならやりかねない」という人民の政府不信があるのかもしれない……。
ちなみに現在この名簿は、当局による検閲によって中国国内ではネット上での閲覧ができなくなっているようだ。
【取材・文・写真/ドラゴンガジェット編集部】
ガジェット好きのライターや編集者、中国在住のジャーナリストが中心メンバーとなり、2012年1月から活動を開始。東京と深セン、広州を拠点に、最新の話題をお届けする。
当局による言論統制や思想弾圧が続けられている中国で、あるリストが民主化運動家たちを震え上がらせている。公安当局が制作したとされる「生埋めリスト200」である。これは、今年1月、アメリカに亡命した中国人作家の余傑氏が、公安取調官からその存在を聞かされたとされるもので、当局が生埋めにすべきと考える反体制派、約200人の名簿であるという。
余氏は、2010年にノーベル平和賞を受賞した劉暁波氏とともに民主化運動を行っていた人物で、亡命前に公安当局に拘留され、激しい拷問を受けていた。その際、取調官は「上からの命令さえ下れば、30分でお前を生き埋めにする穴を掘ってやる」と、余氏を脅迫。さらに、「我々は反体制運動家200人の情報を有している。もし共産党中央がその統治に危機を感じたら、一晩のうちに200人全員をとらえ、生き埋めにできる」とも話したという。余氏のこの体験談が話題となると、中国版ツイッター「微博」など、ネット上からどこからともなく「生埋めリスト200」と書かれた名簿が出回り始めたのだ。
名簿の中には、劉暁波氏や天安門事件の学生指導者で海外亡命中の王丹氏をはじめ、北京五輪のメイン会場を設計した現代美術家で、辛辣な政府批判を行っている艾未未氏、80後(1980年代生まれ)を代表する作家で、社会批評に定評のある韓寒氏などの名前も含まれている。
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