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東大医学部9浪、医師国家試験6浪…38歳の“元神童”が今でも「毎日10時間勉強」する理由

「あぁどうもルシファーです。金子裕介ですはい」  ややくぐもった声で早口でまくし立てながらも、その青年の瞳はまっすぐこちらを見ていた。主要な学歴系YouTubeチャンネルにたびたび出演し、2chや5chなどの掲示板でも話題になる彼は、スターオーシャン3のラスボス「ルシファー」を名乗る。  筑波大学附属駒場中学校合格、東京大学理科Ⅲ類(医学部)合格――。その輝かしい経歴が、“学歴厨”たちの熱い視線を集め続けている。  一方で、ルシファー氏(38歳)がネット界隈を賑わせる理由は他にある。有名声優を相手に学歴マウントを取る、路上で“ルシファー音頭”を踊る、などの奇行の数々。そして、他の追随を許さない圧倒的学歴がまったく生かされていない、現状の生活だ。ルシファー氏は、東京大学医学部を留年せずに卒業したにもかかわらず、医師国家試験に5回落ち、現在もなお国試浪人中だ(未受験の年が一回ある)。  学歴界の珍獣・ルシファー氏とは何者なのか、その半生に迫る。
ルシファー氏

ルシファー氏

難問を解くのが「楽しくて仕方なかった」

 ルシファー氏は神童エピソードに事欠かない。 「4,5歳のとき、父に数学を習い始めました。子供のころ、相対性理論をわかりやすく描いた絵本があって、それを気に入って読んでいたらしいです。小学生になると、中学受験を志しました。小学生なので科目としては算数ですが、大学生の範囲の数学までは習得していたと思います。  中学受験のために通った塾は日能研で、今でも『算数科の先生がどうしているかな』と考えることがあるくらい、楽しかったのを覚えています。日能研で毎週行われるテストでは正答率が表示されるのですが、正答率1%くらいになるような難問を解くのが楽しくて仕方ありませんでした。また、授業内で扱う問題がすべて終わった人には先生のオリジナルプリントが渡されるのですが、それも楽しみでした」

一方で人とのコミュニケーションは苦手…

ルシファー氏

幼少期のころから、才能の片りんを見せていた

 前述のように、日本最高峰の中学校である筑波大付属駒場中学に進学する。他にも私立御三家の一角・麻布中学に合格するなど神童ぶりは健在だが、ルシファー氏は入試に面接を必須とする私立中学校の名前を挙げ、「あそこだけは落ちました」と明かした。 「昔から人とコミュニケーションをするのが苦手で、小学校でも不登校を経験しました。筑駒に入ってからも、人間関係には苦労しました。アスペルガー症候群と診断されたのも、このころだったと思います。  筑駒においても、“出る杭は打たれる”ようなところがあって、学校行事などで足並みを揃えさせられるのが本当に嫌でした
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「東大理Ⅱ」合格も「理Ⅲ」合格を目指し、9浪
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