更新日:2023年11月15日 17:33
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「少額でもとにかく早く始めたほうがいい」40代が“初めての資産運用”で失敗しない方法

確実にできる節税を実践する

AdobeStock_482328718 長期的に見た場合、節税も資産運用の大きな助けとなる。実践しやすいのは、iDeCoとふるさと納税だ。 「iDeCoの節税のメリットは前述の通りです。ふるさと納税は、よくわかっていない方が多い印象ですが、とにかくお得な節税制度なので、ぜひ利用すべき。 限度額は年収によって異なりますが、例えば年収500万円なら、ふるさと納税の限度額は6万円になります。6万円分のお買い物をして確定申告をすると、5万8000円もお金が戻ってくる。6万円分のお買い物が実質2000円の負担で行えるので、普通に考えてお得ですよね? 限度額を越えて購入することもできますが、戻ってくるのは決められた額まで。例に出した年収500万円の場合、ふるさと納税で6万円以上使うこともできますが、どんなに使おうとも5万8000円しか戻ってきません。年収に応じた限度額はきちんと確認してください」  ちなみに、よりお得感を味わうなら生活必需品を買うのがオススメとも。 「返礼品の中には、その商品の平均価格よりも高く設定されているものも。節税が目的なので、結果的にはお得なのですが、損した気持ちになるのが嫌なら、お米やトイレットペーパー、ティシュペーパーなど、生活必需品を買うといい。返礼品でまかなえるので、普段の家計を節約できます」

40代からの資産運用を成功させる秘訣

 4つのポイントを踏まえたうえで、資産運用を成功させる秘訣は、「ゴールをしっかり見据えること」だという。 「老後までにいくら貯めるのか。ゴールをしっかり見据えている人ほど、資産運用が成功しやすいと思います。冒頭に5%のリターンを例に出しましたが、25年間続ければ、月3万円、年率5%でも継続すればそれなりの資産になる。 それなのに、年率10%のよりいい銘柄があるからと、変更すると暴落したりして目標を見失ってしまうことも。目先の利益にとらわれないようにしてください」  老後に焦らないためにも、まずは資産運用を始めるのが重要。そのうえで、情報に踊らされずに、コツコツと続けることこそが実は最短の道なのかもしれない。 <取材・文/黒田知道>
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