15歳からの拒食症を乗り越えて…「年商4億円超のシングルマザー起業家」が歩んできた道のり
恋愛や仕事などでうまくいかず、自分に自信がないと感じている女性も多いです。そんな悩める女性に対し、「好きだった美容を極めたら、女性としての自立もできた」と語るのは、株式会社Realize創業者で、現在は子連れシングルマザーとしてドバイと日本の2拠点生活を送る起業家の田中舞さん(36歳)。
会員制エステサロンの経営にはじまり、現在はオリジナルの化粧品やプロテインなどの販売を手がけ、その年商は4億円超え。一方で、15歳から長年にわたって過食嘔吐に苦しみ、「片頭痛、生理痛など体の悩みを抱えていた」とも語ります。
自分に自信がなかった日々を乗り越えて、経済的、社会的に自立し、成功をつかむまでの苦労を本人に聞きました。
28歳で交際半年の夫と結婚し、2児の子を持つ専業主婦になった舞さん。2020年、34歳のときに夫と離れ、経済的な自立を決意します。翌年には会員制エステサロンをオープンし、株式会社Realizeを創業。自身のブランド「Remie」でオリジナルのプロテインや美容商品の販売をはじめます。
「もともと夫の会社で事務員として働いていましたが、税金の知識もあったので、夫婦の問題で自立することになり、子育て支援やママに関することも考えましたが、自分が好きだった美容関係の仕事で起業しようと思い立ったんです。当初はエステサロンを運営していましたが、スキンケアだけではどうしても納得いただけないお客様が一定数いて、私自身もインナーケアで変わった経験があり、そのための商品を作りたかったんです」
美容が好きな舞さんは“完璧外見至上主義”で、「見た目が可愛くなるなら」と、整形も、エステも、高級化粧品もあらゆることを体験してきました。しかし、幼少期から約15年にわたって、ある体のトラブルを抱えていました。
それが摂食障害と過食嘔吐。過食嘔吐は、女性に特に多く、食べた物を自分で吐いて、それでも食べるのをやめられない症状です。
「15歳くらいのときから約15年間、摂食障害による過食嘔吐をわずらっていました。最初は苦しかったんですけど、だんだん生活の一部になっちゃって、途中からはトイレに行く感じと一緒でした。普通に生活して、嘔吐しても落ち込んだりしませんでした。でも、片頭痛、生理痛などの体の不調もあって、ちゃんと治さないといけないなと、食事を中心にしたインナーケアをはじめたんです。今は精神的に前向きになれて、体調も回復しました」
なぜ過食嘔吐になってしまったのか。「はっきり何がきっかけだったかっていうのはわからないんですが」と言いつつ、こう振り返ります。
「子供のころに体型を友達にけなされて、食べることでストレス発散していたんです。そのうち食べたものを吐くようになり、だんだんと体重も落ちてきて、そしたらみんなから可愛くなったと言われたのが原因だったのかもしれません。当時は家庭にも、学校にも居場所がないと思っていて、ストレスを溜めがちだったんです。今はいい大人になって、やせないと価値がないとは思わなくなりましたし、拒食症だった自分を受け入れたとき、やっぱり私は美容が好きだし、美容がもたらしてくれるパワーって偉大だなとも感じたんです」
34歳で専業主婦から経済的自立を決意
摂食障害と過食嘔吐を乗り越えた過去
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