更新日:2024年11月29日 14:48
仕事

高額バイトとして人気の「治験」定年後に参加する人が増加。50泊で“謝礼金100万円超”の案件も

シニア向けの治験は増加傾向

シニア 治験

撮影/尾藤能暢

 一方、治験を募集する側にも話を聞いてみた。大手治験情報サイト「治験ネット」の担当・藤井氏によると、9万人以上の登録者のうち、60代以上の会員は約3%。全体に占める割合はまだ少ないが、やはりコロナ禍を通して「治験」に対する認知度が上がったためか、登録者は順調に増えつつあるという。 「以前は高齢者対象の治験が少なく、弊社サイトで募集している案件も限られていました。現在も下の世代の方対象のものに比べるとまだ限られていますが、最近はシニア層の治験データが求められるようになり、さらにジェネリック薬や海外で認可されている薬のほか、高齢者を対象とした認知症薬などの治験も増えています。そうした状況を踏まえ、今後は年配者向けの治験がさらに増加していく可能性が高いと見られています」

治験の謝礼金は「若年層<シニア」

 ちなみに謝礼金は案件によって大きく異なるが、若年層よりもシニア向け治験が割高で設定されていることが多いとか。 「例えば、入院型の治験だと1日あたりの報酬は、1泊3万円ほど手渡されることも。24時間ずっと時給が発生すると思っていただければイメージしやすいと思います。入院期間はまちまちで短いものだと3~4日ですが、過去一番は50泊で100万円超えでした。一般的な入院食と違ってしっかりした食事が与えられ、外出こそできませんが基本的に過ごし方は自由です。今はスマホやパソコンがあるので比較的時間は潰しやすいですし、同じ治験を受けている人同士で仲良くなるケースも多いです。ただ、入院型の治験は施設が関東と関西、九州、北海道にあるため、それ以外の地域にお住まいの方は少し不利かもしれません」  それでも入院型はもちろん、通院型の治験も報酬は相応の額になるため、求められる条件はかなり細かい。しかも、各案件によって条件自体もそれぞれ違うようだ。
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危ない治験登録サイトを見分けるコツ
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ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

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