更新日:2023年12月29日 16:55
エンタメ

「歌で世界に光を届けたい」海外を席捲する日本人女性シンガーの“揺るがぬ信念”

ゴールド認定された日本人の女性アーティスト

シングル曲「AFRAID」のジャケット写真より

 大谷翔平の10年総額7億ドル(約1014億円)という超巨額契約でのドジャーズ移籍は、日本はもちろんアメリカでも熱狂的に報じられた。野球の本場、メジャーリーグで史上最高の金額、すなわち評価を得たのが日本人という事実に、興奮を隠せない日本のファンも多かったはずだ。  だが、世界基準で最高峰の評価を得ているのは、大谷だけではない。今年10月にはアーティストの米津玄師の楽曲「KICK BACK」が、全米レコード協会(RIAA)からゴールド認定を受けた。これは日本語詞の楽曲として史上初の快挙だ。  RIAAのゴールド認定は、アメリカ国内のセールスに応じて認定されるとあって、日本人が選ばれるのは容易なことではない。ただ、米津玄師以外にもゴールド認定を受けている日本人アーティストは数人いる。その1人がアメリカとヨーロッパを拠点に活躍するSena Kana。1984年のオノ・ヨーコ以来、日本人の女性ソロアーティストとしてゴールド認定されたのが彼女だ。

視聴者の多くがアメリカ人

 2017年に初となるシングル「Live Your Dream」を発表したSena Kana。デビュー作からヨーロッパで存在感を示した彼女は、怒涛の快進撃をみせる。その活躍ぶりについて、音楽関係者はこう語る。 「2018年に発表した2作目のシングル『Truth or Dare』は、フランスのbillboard総合チャート1位を獲得。エド・シーランの『perfect』を抑えての快挙で、ヨーロッパの他国でも彼女の実力が知り渡りました。そして、2019年にリリースしたのが全米レコード協会でゴールド認定されたシングル『UP』。同曲はYouTubeでRemixを含めると再生回数は7500万回以上を誇り、しかも、視聴者の多くがアメリカ人というから驚きます」
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被災地で実感した「歌の力」
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