カーライフ

激安中古車は「安物買いの銭失い」なのか。50万円のロールスロイス、38万円のセルシオetc.

程度が良い車両=高値とは限らない

クラウンエステート

3台乗って“当たり”を引いたクラウンエステート

ネット上の意見や記事などを見ていると、「程度が良い車は高い」という情報がありますが、これも正しくないといえます。 クルマの仕入先といえるのが、業者オークション(AA会場)でありますが、そこでの相場の決まり方は、やはり「需要」です。 私がAA会場を見ていると、同じ車種でも、明らかに程度が良さそうなクルマ(シルバー、サンルーフなし、モケットシート)よりも、程度が悪くてタバコ臭いクルマ(黒、サンルーフ、革シートつき)のほうが高いケースがざらです。 つまり、「程度が良い」ということよりも人気のボディカラーや革シート、サンルーフといった装備品のほうが“高値”となっているのが現実なのです。

38万円で買ったセルシオは壊れなかった

私は2017年に「3代目セルシオ(B仕様)」を総額38万円で購入したのですが、2年約2万キロ乗って、どこも不具合はありませんでした。 セルシオを38万円で買った際、日刊SPA!で記事にもしたのですが、その際某ニュースサイトでは1000件以上のコメントが発生。その意見の大半が「安物買いの銭失い」といった趣旨だったことを覚えています。 しかし、38万円のセルシオはどこも壊れることがなく、2年乗ったトータル費用も新車の軽自動車を買うよりも安値だったわけです。 また、私はその他にも何台も激安中古車を買ってきましたが、「失敗した!」と思ったのは、誰が見てもボロボロの車種を「復活させる!」などと思いこんで買ってしまったときだけ。その際買ったのは、ユーノスコスモの13BタイプEでありますが、シートはボロボロ、ハンドル切っただけでエンストというありさまでした。乗るのもいやになり、1ヶ月で売ってしまった経験があります。 しかし、そんなボロボロの中古車は稀。まして、今の日本では、大手メーカー系のディーラーが、1年保証付きの認定中古車を総額50万円以下といった激安価格で販売しているのです。 激安中古車を買ったことがなく不安という方も「1年保証つきの認定中古車」なら安心できるかと思います。

激安中古車はおおいにあり

ですから、激安中古車という選択は、今最も賢いクルマの買い方だといえます。 そうであるにも関わらず、あまり激安中古車を買うという選択をする人はあまり見かけません。ですから、しばらくの間「程度が良いのに安い」という中古車が日本に存在し続けることだと思います。  激安中古車の良さに気づいている一部の方々だけが、この恩恵を受けることができるといえるわけですが、こういった状況が続くと、さらに発展した買い方もできることでしょう。
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今もっとも贅沢なクルマの乗り方
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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