更新日:2023年03月28日 10:53
お金

38万円の中古車セルシオとイマドキの軽自動車…快適なのはどっち?

 ドケチ快適が大好きな腕時計投資家の斉藤由貴生です。  腕時計だけでなく、クルマも好きな私は、先日まで総額38万円で購入したセルシオに乗っていました。これまで、ロールスロイスやNSXなど数十台のクルマを所有した私は、その経験から、今の時代は格安中古車を買って乗るのがベストだと思っています。

平成4年式、ゼブリングシルバーのNSX。デビュー直後の平成2年や3年式の個体が多いが、前期型としては高年式にあたる平成4年モノがたまたま安く手に入った

 激安中古車は、最新のクルマに比べて燃費が悪いというデメリットがありますが、それを考慮してもお得。維持費が安いクルマといえば軽自動車ですが、実際、新車の軽と3年の支払総額を計算してみると、ほぼ同様の数値となるのです。  しかし、私が乗っていたセルシオは2000年デビューのクルマ。来年でデビューから20年もの月日が経つわけで、最新型のクルマと比べると本当に快適かどうかは疑問が残るかもしれません。  ということで今回私は、最新型の軽自動車ホンダN-BOXを借り、型落ち高級車よりも本当に快適かを考えみました。

「なんてすごいクルマなんだ!」と期待値が高まったN-BOX

 軽自動車に詳しくない私は、現行型のN-BOXという存在を認知していませんでした。

2代目ホンダNボックスカスタム(ノンターボ車)

 N-BOXを知ったきっかけは、街中でやたら豪華な軽自動車が走っていると思い、ネットで調べてみたからなのですが、調べれば調べるほど「なんてすごいクルマなんだ!」とビックリ。国内販売台数ランキング1位とのことでしたが、まさに納得だと思いました。  写真で見る前席のシートは豪華に見え、軽自動車より数ランク上のクルマのよう。後席はとても広く、アレンジも自由で、電動スライドドア仕様。まさに、アルファードといった高級ミニバンを軽自動車化したかのような内容で、日本車の強みを最大限に活かしたクルマだと思いました。  また、外装はどことなくトヨタBB風で、マイルドヤンキーからの支持も高そう。なおかつ、内装にはいくつもの間接照明があり、まさに所有する喜びも高そうな1台だと感じたのです。

運転席カップホルダーと助手席グローブボックス上のスペースには間接照明が施されている

 こうしてN-BOXというクルマにとても興味を持った私は、大きな期待を持っていました。しかし、実際このクルマに触れた瞬間、いくつもの疑問を感じてしまったのです。 ●実物は写真よりも質感が安っぽいと感じた  ミニバンのようだと感じた電動スライドドアは、いざ触れて見ると、高級ミニバンとは異なる雰囲気。なんだか数年後には壊れてしまうのではないか、というぐらい華奢な印象です。また、写真で見るN-BOXの内装は、肉厚なシートで豪華な印象がありましたが、乗った瞬間、質感は高くないと感じてしまいました。  特に後席のシートはよりチープな印象で、せっかく広い空間でも、快適とはまた別、という印象。駅の待合室がホテルの部屋より広くても、快適さが上ではないのと同じような感覚です。
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安全性への疑問が…
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

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