更新日:2024年02月08日 16:09
ライフ

「服好き」でなくても知っていたほうがいい”2024年、最速でおしゃれになる方法”

いよいよ三次元に戻ってきたからこそ「自然な装飾」を

トレンド プリントやドッキングなどデコラティブすぎるアイテムを避け、「クワイエット」な装飾を求め始めました。ベースとなるトレンドは70年代ですので、ノームコアのようにシンプルすぎることはありませんが、コロナ禍のような悪趣味性は消えました。コロナ禍の反動で自然な装飾を求めるようになったわけですね。ファッションが三次元に戻ってきました。  また、長らく続いたストリートトレンドの反動でドレス・クラシックな装いが増えてきています。あれだけスニーカーを推していたディオールがランウェイのルックのほとんどにローファーを採用していたり、スニーカー一択だった足元に変化が訪れています。  ノームコアとの違いはここにもありますね。カジュアルな装いが主流だったノームコアはまさにストリートトレンドでしたが、クワイエットラグジュアリーはテーラードや革靴、スラックスなどのドレスクラシックアイテムが多いため、着こなしとしてはまったく異なるものとなります。

時代感を理解し、着こなしを少しだけ変化させるだけ

 今後、2024年春夏以降のトレンドではこうした「クワイエット・ラグジュアリー」を求めるといいでしょう。素材にこだわったアイテム、エアリーなシルエットは三次元に戻ってきたからこそことさら好まれることでしょう。アイテムでいえば、テーラードジャケットやスラックス、シャツや革靴などクラシックなものがストリートの反動で支持されます。  こうしたトレンド感は時代を表します。80年代の写真を見れば誰もが古臭いと感じるし、90年代の服装を見ればかっこいいけど、現代との違いを誰もが感じられます。トレンドとは時代感であり、時代感を纏えないと「いつまでもセカンドバッグを持ってるおじさん」になりかねません。 「流行に染まりたくない」と思う気持ちはわかりますが、新しい情報も価値も仕入れることなく、怠惰で長く同じ着こなしをしておしゃれを続けられるならそんなに簡単な話もないでしょう? 時代感を理解し、着こなしを少しだけ変化させるだけでおしゃれはできます。  今後は「クワイエット・ラグジュアリー」をぜひ意識してみてください。またそれは「ノームコア」とは似て非なるものであり、情報をかじったインフルエンサーの話を鵜呑みにしないように。論拠が明確なものを参考にするといいでしょう。
MB
ファッションバイヤー。最新刊『ロードマップ』のほか、『MBの偏愛ブランド図鑑』『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Xアカウント:@MBKnowerMag

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