更新日:2024年02月08日 16:09
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「服好き」でなくても知っていたほうがいい”2024年、最速でおしゃれになる方法”

 メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第465回目をよろしくお願いします。
メンズファッションバイヤーのMB

メンズファッションバイヤーのMB。「『おしゃれに見える』にはちゃんと理由があるんです」が持論(撮影/難波雄史)

「クワイエット・ラグジュアリー」とは何か

 2024年春夏からのトレンドは「クワイエット・ラグジュアリー」。多くの識者がパリミラノのコレクションを受け、この言葉で表現しています。  直訳すると「控えめな贅沢」といったところでしょうか。過度な装飾を控えたシンプルなスタイルというイメージに捉え「以前までのノームコアと似ている! ノームコアの再来だ!」と発信するインフルエンサーなども多いですが、実はそうではありません。  2010年代にトレンドとなったノームコア。スティーブ・ジョブズのスタイルがかっこいいと持て囃され、「Tシャツにジーンズにニューバランスといった普通の着こなしが最もおしゃれなのではないか?」とされた時代でした。  このときはカジュアルな普段着をそのまま着こなす”普通”こそがおしゃれという少し変わったトレンドだったのです。「60年代ビートジェネレーション」という思想、文化のトレンドがあり、ノームコアはそのリバイバルだと言われています。

ここ10年のトレンドの流れは60~70年代のリバイバル

トレンド「60年代ビートジェネレーション」である若者たちはシンプルな着こなしを好み、過度な装飾をやめ、商業主義に染まったファッションにあえて”普通”を求めました。その後、70年代に進みヒッピーやサイケデリックといった装飾の強いトレンドになります、ジョン・レノンの時代ですね。  ノームコアのシンプル性に対する反動でヒッピームーブメントは非常に装飾が多かった、刺繍やワッペン、フレアデニムにミリタリールック、重ね付けしたアクセサリーなどです。  これが2010年代のノームコアの後にも見られており、ここ10年のトレンドの流れは60~70年代のリバイバルであるというのが研究者の一般的な見立てです。  ここ数年オンラインサイトなどを見たりSNSでインフルエンサーを見ても、プリントものやドッキングデザインなど「悪趣味」とも捉えられるようなアイテムを使ったものが多く、まさに装飾が極まっていました。
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コロナ禍を経て、再びトレンドが変化し…
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