コンテンツブロックが有効であることを検知しました。
このサイトを利用するには、コンテンツブロック機能(広告ブロック機能を持つ機能拡張等)を無効にしてページを再読み込みしてく>ださい
✕
ログイン
会員登録
マイページ
検索
新着
ニュース
エンタメ
ライフ
仕事
恋愛・結婚
お金
スポーツ
グラビア
サブスク
トップ
ライフ
殺気立つ老人に追いかけ回され…“認知症介護の沼”で働く現役介護士の壮絶体験
ライフ
投稿日:2024年02月17日 08:52
殺気立つ老人に追いかけ回され…“認知症介護の沼”で働く現役介護士の壮絶体験
内埜さくら
バックナンバー
うんちを漏らすことでパニックが連鎖する
――排泄関連で他に困ったケースは。 畑江:うんちを漏らすとパニックを起こす利用者が多いです。もし私たちが漏らしたら、「何やってるの、自分!?」と思った直後に、自分で処理できるじゃないですか。「汚れ物は自分で処理しなくちゃ」という考えは、利用者も同じ。でも、自分では思う通りにできないから、暴れ出してしまうんです。暴れた分だけ飛び散るし、汚物に触れた手で壁を触ったりもするから、惨事が広がってしまうという。 ――どうやって鎮めるんですか? 畑江:ほとんど、お風呂場へ連れて行って洗い流します。「キレイにしましょう」「洗いますね」「じっとしていてください」と伝えても、大声を出して暴れていると、私たちの声は耳に届かないようなんですけど。高齢者の皮膚は弱く剥離しやすいから、ウエットティッシュで拭かないといけないんですけど、暴れているから取り除ききれないんです。 お風呂場の専用イスに座ってもらうと、自分の汚れたズボンを目の当たりにしてまたパニックを起こすんですけど。日頃、お風呂場でパニックを起こさない人も、錯乱状態になるケースが多いですね。洗面器を投げつけられたり、室内履きのまま思いきり蹴られたり……痛い、痛い(笑)。 それでも、足元からお湯をあてて、お湯に慣れるとだんだん落ち着いてきます。うんちを漏らしたのを人にキレイにしてもらうのって、精神的にかなりしんどいんじゃないかな……。毎回思います。パニック度が大きい分、プライバシーには十分配慮しないといけない問題なんです。
大変な分、やりがいと喜びも大きい
――過酷な職業ですが、畑江さんは現在も認知症介護施設に勤務していますよね。 畑江:経験を積んで、シモのお世話はもう慣れました。介護業界は「労災隠しが常態化している」と言われていますけど、私もよほどのことがない限り、労災申請をしないでしょうね。色々とキリがないので。例えば、利用者にお箸で目を突かれて失明してしまったら仕事も続けられなくなってしまうので…。人生を変えられてしまうような事件に巻き込まれない限り、この業界に身を置くかもしれません。大変な分、やりがいと喜びも大きいですし。 ――世間では、介護職員不足が叫ばれています。 畑江:認知症に限らず、介護職員はもっと増えてほしいです。私のような夜型人間は、日勤より給料が割り増しになる夜勤がオススメです。夜ボーッとしているのではなく、働けばお金になりますから。ぜひ! 畑江さんは著書の中で、「銀行のATMで、隣で操作していた高齢者がオレオレ詐欺の被害者かも? と察して、声をかけた」そう。「認知症介護職に就いていなければ、見てみぬフリをしてしまったかもしれない」と取材で語っていた。 「50年後、80代のときパートナーや子どものいる、いないに関わらず認知症になったら」という問いには、「認知症への理解が進み、今より寛容な日本になっていてほしい」とのことだった。現場で働く本人の言葉だけあり、説得力と重みがあった。 <取材・文/内埜さくら>
内埜さくら
うちの・さくら。フリーインタビュアー、ライター。2004年からフリーライターとして活動開始。これまでのインタビュー人数は3800人以上(対象年齢は12歳から80歳)。俳優、ミュージシャン、芸人など第一線で活躍する著名人やビジネス、医療、経済や一般人まで幅広く取材・執筆。趣味はドラマと映画鑑賞、読書
1
2
『
気がつけば認知症介護の沼にいた。
』
まさに介護の現場は命がけ!?
おすすめ記事
この記者は、他にもこんな記事を書いています
40年間無職の女性“人生初の収入”が自叙伝の出版「“生きづらい”が私にとっての普通でした」
高田純次(77)が語る、妻との関係「夜8時前には帰らないようにしている」意外なワケ
「本当に枕営業してくれると思ってる方も…」元生保レディが悩んだ“男性客の勘違い”。ストーカー被害に遭った同僚も
過酷ノルマに追い詰められる“生保レディ”の壮絶体験「50人くらいの知り合いを失いました」
「テレビは20年前のもの」「エアコンは使わない」年収200万円台の“元芸人小説家”が語る、驚きの節約生活
ハッシュタグ
畑江ちか子
認知症介護
Tweet
シェアする
日刊SPA!の人気連載
腕時計投資家・斉藤由貴生
貧困東大生・布施川天馬
インタビュー連載『エッジな人々』
SPA!デジタル写真集
恋愛コーチ・関口美奈子
人に99%「YES」と言わせる ひろゆき構文
結婚につながる恋のはじめ方
トップロープより愛をこめて
マンガで稼いだカネを怪しい投資にブッ込んでみた
連載一覧を見る
24時間更新
人気ランキング
高速道路で“軽自動車を煽り続ける”70代の老人。まさかの言い分に唖然…――仰天ニ...
2024年12月16日
「土下座しろ!」スーパーで“金を払わず立ち去ろうとした”40代男性が逆ギレ…店員...
2024年12月15日
「あおり運転をしてきた軽自動車」に下った天罰。対向車からガテン系の男性が降りてき...
2024年12月15日
「無料にしろ」ラーメン店で恫喝してくる50代男性客に店主が反撃!すごすごと退散す...
2024年12月17日
女性店員に怒鳴る“50代の男性客”。「迷惑だからやめろ」作業服の男が一喝した結果...
2024年12月18日
ライフ 新着記事
「パーカーおじさんはみっともない」発言で炎上した女性コラムニスト。「戦略通り」と東大生が思うワケ
2024年12月22日
ラブホテルに何度も「1人で来る」女性客…男性従業員だけが“困惑していた”ワケ
2024年12月22日
人生に迷ったら「温泉で“ひとり合宿”してごらん」。孤独にひたれる温泉地3選
2024年12月22日
お金で何でも解決できそうな“超富裕層”に共通している3つの悩み。「絶対に負けられない戦い」も
2024年12月22日
“あおり運転”してきた相手の正体にア然。警察に捕まって土下座レベルの謝罪をするまで
2024年12月22日
孤独のグルメ~食文化応援企画~
ビール2:黒ビール1。人気の『マルエフ』を「ワンサード」で飲んでみた!
2023年11月20日
PR
美味しいビールで酷暑を乗り切ろう!孤独のグルメ原作者が熊本の名店で『マルエフ』を味わう
2023年08月10日
PR
『孤独のグルメ』のオリジナル デジタルトレカがもらえる!「ひとり飯をみんなで楽しむプロジェクト」の第一弾がスタート!
2022年12月02日
HARBOR BUSINESS Online 一覧
中国「秘密警察」が日本人にも接触。日本のカルト教団なども監視か
2024年04月04日
サッカーW杯日朝平壌決戦の行方。カギは定期便と人的往来再開か
2024年03月06日
政治の犠牲になった能登地震<著述家・菅野完>
2024年02月09日
勝SPA!一覧
ドウデュース「出走取消」で混戦ムードに。“東大卒の予想家”が「勝負のカギを握る4頭」を徹底解説
2024年12月21日
<有馬記念>今年の傾向的に「絶対に外すことができない注目馬2頭」を競馬の達人が解説
2024年12月21日
有馬記念が引退レースとなる馬の“注目すべきポイント”。ドウデュース以外に複数頭が該当
2024年12月19日
はじめての副業一覧
50代女性がタイミーに挑戦してわかった、自由な働き方の“光と影”。クレーマー対応や謎の時給カットも…稼げた金額は
2024年12月06日
いま注目の「地方で副業」。都会の会社員が、地方企業を手伝うスタイルが増えそうなワケ
2024年11月03日
副業でセクシービデオに「エキストラ出演」するアイドル。どうしても“お金を稼がなければいけない”理由
2024年10月10日
募集
女子SPA!「佐伯ポインティ新連載」不倫にまつわるお話を聞かせてくれる女性を募集中!
2024年06月28日
<扶桑社 採用情報>のお知らせ
2024年03月12日
週刊SPA!編集部 編集者募集!
2023年03月08日
インフォメーション
あべみほ「悩殺必至の過激ショット」、最新デジタル写真集が発売!
2024年12月21日
ちとせよしののグラビア設定を視聴者が決める!【グラビア生会議 1/28 21:00~】MC:岸明日香
2024年12月18日
”しーなちゃん”のセクシーな秘蔵カットを大放出!週刊SPA!のサブスク「MySPA!」続々更新中!新規会員は初月99円で読み放題
2024年12月06日
週刊SPA! 最新号
週刊SPA!12/24号(12/17発売)
ときちゃん
Amazonで購入する
定期購読する
バックナンバーはこちら
SPA! 最新の関連書籍一覧
トリビュートブック 100%孤独のグルメ! それにしても腹が減った!
海外売春-女たちの選択-