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パチンコ新機能「ラッキートリガー」は低迷するパチンコ業界復活の救世主になれるのか

スマパチの普及を願うホール事情

パチンコ

スマパチは厳しい状況が続いている…

 ファンにとっては引き戻しが期待できるといっても、そこまで期待できるほどではない。それなのに初当りだけが重くなったという印象になってしまい、スマパチとP機で同時に導入されたタイトルなどは、P機ばかりに人気が集中するほど。  では、ホール関係者はスマパチの普及にNOを突きつけているかというと、そうでもないようです。あるホールの店長は「スペック面など問題は多いが、本音を言えばスマパチも普及してほしい。なぜなら玉の補給や回収などにおけるトラブルがなくなり、人件費も削減できるから」と、スマパチのメリットもあると話します。  パチンコ島はその裏側に玉を下から上へと運んだり、その途中で玉を磨いたりなどの補給や循環の設備があり、経年劣化でトラブルが多発。玉が出なくなって店員さんを呼んだら、上の幕板を開けてガサゴソするのを見たことは誰にでも経験があると思いますが、スマパチではそんなトラブルが一層されます。しかもトラブル対応に割く人員も不要となり、客が付かないこと以外はスマパチの利点は大。しかしながらホールにとって客が付くかどうかが一番大事ですから、現時点ではP機を優先せざるを得ないということです。

尻すぼみな新スペック

 思えば実質的な天井である遊タイム、また通常時にいきなり時短に突入するC時短と、2018年の規則改正、CR機からP機への過渡期前後から相次いでメーカー団体は内規を改めてきました。  しかし、現在の主力機種のほとんどには、それらの機能は搭載されていません。スペックの変化や進化は続いているものの、目玉として出された新機能が尻すぼみになっているというのは、まるで今のスマパチを見ているようです……。
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ラッキートリガーはファンに求められるのか
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ライターとして25年のキャリアを持つパチンコ大好きライター。攻略誌だけでなく、業界紙や新聞、一般誌など幅広い分野で活躍する。

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