“ブレイクした”囲碁将棋が抱く野望…「スーツやビールのCMをやりたい」
5月20日に行われた芸歴16年目以上の漫才賞レース『THE SECOND~漫才トーナメント~』(以下、セカンド)。初代王者のギャロップ、準優勝のマシンガンズなどに引けを取らないほど、現在注目されている漫才師が同大会ファイナリストの「囲碁将棋」だ。
囲碁将棋の文田大介氏と根建太一氏は、東海大学付属相模高校の同級生で、囲碁将棋部に所属していたことがコンビ名の由来。NSC東京校9期出身で、芸歴は今年19年目になる。2018年には大宮ラクーンよしもと劇場を中心に活動するマヂカルラブリー・GAG・ジェラードン・すゑひろがりず・タモンズとのユニット「大宮セブン」に加入している。
今や全国に12カ所ある吉本興業の劇場から引っ張りだこの漫才師だ。東京や大宮・幕張だけではなく、関西の劇場からも声がかかる。囲碁将棋の漫才中は舞台袖に芸人が集まり、芸人から「僕たちの舞台に出てほしい」と頼まれることも多いそう。「後輩から頼まれると断れない」という2人の優しさも相まって、年間の出演舞台数は約1000回。1日平均にすると、毎日3回は板の上に立っているということだ。前回の記事に引き続き、若手の頃から舞台で研鑽を積み、劇場を大切にしてきた囲碁将棋に、今後の活動の展望を聞いた。
――『アメトーークCLUB』限定の『囲碁将棋大好き芸人』が配信されたり、『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)では根建さんの実弟のモノマネ芸人のねんねんさんと共演したりと、話題になることも増えていますね。BSよしもとでの冠番組『囲碁将棋・ダイタクの困難見るやついねえって!~言うな~』も始まりましたが、今後の仕事はテレビなどメディア露出も増やしていく予定でしょうか?
文田大介(以下、文田):劇場やラジオやオンラインサロンなど、自分たちの近くにある仕事は大事にしたいと思っています。テレビはおまけみたいなものだと捉えているかも。
根建太一(以下、根建):僕はいただいた仕事はとにかくすべて全力でやろうと思っていますね。テレビのお仕事ももちろん嬉しいですし、いろいろな方にお会いできるので楽しいです。もちろん劇場メインで頑張っていきたいとは思っていますが。
――囲碁将棋さんのYouTubeチャンネルでは日本のいろいろな絶景ポイントを訪れて、サンパチマイクを1本立てて漫才をする『絶景漫才』の企画をされていますよね。
文田:最初は月1で撮れたらと思っていたんですけど、今ではいろいろ立て込んでしまって、3カ月~半年に1回は撮っていこうということになっています。YouTubeを担当してくれている作家と、映像と編集をしてくれる2人がいて、僕たちを含めて5人のグループラインで「ここはどうだろう」「ここなら許可が撮れそうです」など連絡を取り合って、次に行く場所を決めています。
――ご希望の場所はありますか?
文田:海外は行きたいですね。6月くらいに台湾に行こうという話もあったのですが、セカンドがあるなどでタイミングが合わなくて。
根建:日本だと絶景ポイントもみんなが思うところから少し外したいという気持ちもあるんですよね。
文田:日本はみんなが知っている有名なところよりも、きちんといろいろ調べてここにしたんだなという場所にしなきゃいけない気もするんですけど、海外ならミーハーでいい。歴史的建築物でもナイアガラの滝でも場所も選びやすいなって。
劇場・ラジオ・オンラインサロンなど、今ある仕事を大切に
海外の絶景ポイントで漫才がしたい

1982年、札幌市生まれ。中央大学卒業後から10年間、光文社『女性自身』記者として芸能人や美容・健康分野の取材を担当。2016年独立後、雑誌の取材に加え、写真集や書籍の構成・編集なども担当
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