更新日:2024年06月25日 17:07
エンタメ

元セクシー女優の川上なな実、過去を家族に隠さない理由「功績があって今の私たちがあることを共有したい」

子供を産んだことが自信につながっている

川上なな実――久しぶりの撮影現場で、演技の面で何か変化は感じましたか? 川上:良い意味で力が抜けたように思います。普段の自分と役の自分とのスイッチングが上手になりました。以前は寝る間も惜しんで役作りに集中していましたけど、今は「どうせ現場に行けば絶対にデキる! だから今は寝よう!」といった風に切り替えられています。 ――川上さんには、役作りにストイックというイメージが強かったので意外ですね。 川上:今は役作りに全振りで頑張る時間がない分だけ、意識的に「現場で集中!」みたいなやり方になっているんです。この前も、楽屋でグっと役に入り込んでから出ていったら「話しかけられないオーラが出てた」なんて言われたんですよ(笑)。  他にも「すごく撮影映えをしていた」と言われました。これはストイックすぎない今の自分を認められたようで嬉しかったです。きっと私は子どもを産んだことが、自分の自信にも繫がっているのでしょうね。気づいたら自然に自分のことを好きになっていました。

夫の反応は「セクシー女優なの?!すげー!」

――川上さんのご結婚相手はどういう方なのですか? 川上:映画の助監督です。彼とはドラマ『TOKYO VICE』の撮影で2021年に知り合ったのですが、超スピーディに恋愛関係になりました。お互いに「この人だ!」と思ったんですよね。 ――川上さんがセクシー女優をしていたことについては、どう思われていたのでしょうか。 川上:彼は海外の元映画プロデューサーの母と俳優の父を持つ人で、もともとアメリカ出身のハーフなのもあってセクシー女優に対して偏見がなかったんですよ。最初は「セクシー女優なの?!すげー!」って感覚だったみたいです(笑)。  でも、ある時に私が演技について悩んでいることを話したら、「この子も悩み事を抱える一人の人間なんだ」と感じたようで。そこからは普通の女の子としてもちゃんと想ってくれるようになりました。 ――素敵なお話です。そういった環境ならば、セクシー女優だった過去を隠さなくても問題ないでしょうね。 川上:でもきっと、かなりの数のセクシー女優がパートナー問題を抱えているはずです。相手がこの仕事をどう思うか、打ち明ける否か……絶対に気にすると思うんですよ。  でも世界的な視野で見ると、この職業ってリスペクトの対象でしかないんですよね。夫も夫の家族もみんな私をリスペクトしてくれている。だからこそ、自分の子どもにもリスペクトして欲しいという気持ちがあります。
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子どもにもセクシー女優だった過去をリスペクトして欲しい
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