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電車を降りる直前で痴漢された女子高生が覚えた“違和感”「車内は空いていたのに後ろにぴったりと…」

足をツンツンしてくる男性

「娘と電車で座っている時のことでした。横の男性の足が、やけに私の足に当たるなと感じたんです。初めはわざとじゃないと思い、私も身を寄せました。でも、ツンツン、ツンツン……と、定期的に私の足をつついてくるんです」 彼女は声をあげようか迷ったが思いとどまり、結局は席を立つのみに留めたとのこと。 「わざわざ声を上げるまででもないんです。『それってあなたの自意識過剰ですよね?』と言われたら、そこまでですし」 美月さんは電車を降り、駅員さんに事情を話したという。すると駅員さんによると、よくある話だと言われたらしい。 「胸やお尻を触られると、間違いなく痴漢ですよね。でも足をちょっと触られたくらいだと『私の考えすぎかな?』と思ってしまう。それが犯人の狙いみたいです」 いくつになっても女性は狙われるのかもしれない。美月さんは最近ではあまり電車に乗らず、徒歩かタクシーを選択しているという。

治安は良いのに、痴漢が多い

美月さんが初めて痴漢をされた時、当時の彼氏に相談したら「痴漢を受けるような雰囲気を出している、お前が悪い。金髪にしたり派手な服装をしたり、強そうになれば被害を受けないのではないか」と言われたという。そのような考えがはびこっていることも、未だ痴漢が撲滅されない理由のひとつなのかもしれない。 筆者もかつて海外の取引先から「なぜ日本は治安は良いのに痴漢が多いのか?」と質問されたことがある。当時はそれについては、明確に答えを出すことができなかった。生きづらさを抱えた日本人男性の抑圧された鬱憤や不満が、自分より弱く見える女性へ向かうのだろうか……。誰もが安心して電車に乗れる国になって欲しいものである。 <文/綾部まと>
ライター、作家。主に金融や恋愛について執筆。メガバンク法人営業・経済メディアで働いた経験から、金融女子の観点で記事を寄稿。趣味はサウナ。X(旧Twitter):@yel_ranunculus、note:@happymother
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